新しい挑戦、変わるもの変わらないもの

Miyu Fukadaのわくわく脳内日記 #50

新しい挑戦、変わるもの変わらないもの

Contributed by Miyu Fukada

People / 2022.10.10

バルセロナから帰国し自身のアーカイブを目の当たりにして、次へのステップがフツフツと湧いてきた写真家Miyu Fukadaさん。納得の行く選択をし人生を選ぶ、彼女の脳内日記をお届け。

#50

日本に帰ってきてから2週間が経とうとしている。
たった2週間なのに、様々なことが起こり、変化してもう新しい生活が始まっている。
それは忙しくて、この夏に行ったヨーロッパを振り返ったり
恋しく思う時間なんて、帰ってきた最初の2日くらいだっただろうか。

人間とは不思議なもので、目の前のクリアしないといけないタスクがいっぱいあると
過去に捉われる暇もなく淡々とやらなければいけないことを、ただこなしている気がする。
去年なら、1年半日本から離れていたせいもあり、どうしてもバルセロナへの思いが抜けず
何度日本の生活とバルセロナの生活をどっちがいいか、あーでもないこーでもないと比較して
やっぱりあっちが良かったなんて言ってたっけ。
でも今は、有り難いことにそんなことを考える暇がほぼないくらい新しい仕事で忙しく、
そんな中でも変わっていない東京の魅力に気づくことができたりもしている。

先週、11年も友達のエイミーが出張で東京に来ていた。
11年前、その当時の仕事の出張で日本に来ていて共通の友人を通じて知り合った私たち。
まだ20代前半で、人生で何をしたいか明確ではなく
よく飲んで楽しい時間を過ごした。
それから、ニューヨークで5ブロック離れた場所に住み、毎週のようにdim sum(飲茶)を一緒に食べに行ったり、それぞれの好きな人の話、仕事の話をしたりしたっけ。

11年という長い時を越えて、今でもこうしてこの世界のどこかでこうやって会って、
最後に会ったのは2019年の春にanna magazineの取材でアメリカに行った時、帰りに寄ったニューヨーク(今はLAに住んでいるエイミー)で3年ちょっとぶりに会ったのだけど
何もブランクを感じさせない、いつもの私たちな感じ。

こんなに長い間続いている友達が私には世界のどこかに何人かいて、またその子達に会いに行くために色々と自分も頑張ろうなんて思える。
離れていても、会った時にはいつもな感じになれる友達ほど有り難い存在はない。
それは今回バルセロナに戻った時もそうだったし。


帰ってきた逗子、東京でも同じ。
多分こうやって旅を重ねて私の人生が作られていく気がする。
今までもこれからもずっと。





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