NY People
Contributed by kimura kei
People / 2017.11.15
ニューヨークにはじめて行ったのはツインタワーが経ってた頃だったから、2000年だったはず。初ニューヨークは刺激的だったな。みんなが思い描く、マンハッタンの感じや摩天楼、そういう“THE NYC”って光景に感動したのを覚えてる。それに音楽もよく聴いていたから、ヒップホップカルチャーが盛り上がってたのも面白かった。パーティーも毎晩あるし。とにかく、ニューヨークはいつ行っても楽しい場所っていう印象だね。あれから15年以上経ったけど、いまではニューヨークのスケーター仲間やサンフランシスコから引っ越していった仲間、日本人の友達がたくさんいる街になった。決して近い街ではないけれど、自分にとって「仲間は一生付き合っていくかけがえのない存在」だと思っているから、離れた場所にいても関係は何ひとつ変わらない。自分ひとりスケボーで滑っていてもつまらないし、面白さを分かち合える仲間がいるからこそ色んなことが楽しいと思える。つらい時も助け合えるしね。人間だからたまには失敗したり、口論したり、そんな仲間にがっかりすることだってあるし、俺が仲間をがっかりさせてしまうことだってある。でも、長い目で見たらそうゆうことは人間同士しょうがないって思える。だから自分の人生に仲間は欠かせない。かといって依存はしてないけど。そして「仲間」もそれをわかってる。そう考えると、ニューヨークの魅力って「ヒト」なのかもな。魅力的な人が集まって街を作るからニューヨークが魅力的になるし、ニューヨークが魅力的な街になっていくから人が集まってくる。その繰り返しでこの街はずっと面白い場所であり続けるんだろうね。
写真・文:Ken Goto
アメリカ・サンフランシスコを拠点とするフォトグラファー。1976 年東京出身埼玉育ち。14 歳でスケートボードを始める。97 年にサンフランシスコへ移住し写真を撮り始め San Francisco City College にてフォトグラフィの学位取得。『Strength Magazine』、『Thrasher』、『Lodown』 、『Sneeze』をはじめとする雑誌や、Nike、ADIDAS、Converse, Lakai、huf, などのキャンペーンで活躍。
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kimura kei
LUKE magazine編集長。 制作会社Mo-Greenで広告制作などの仕事に精を出す傍ら、“anna magazine”編集としてアメリカ国内を取材。いまは男性向け情報誌“LUKE magazine”創刊へ向けて、企画作業の日々。