Anika Chasuk

グラフィティから広がった私のキャリア

Contributed by anna magazine

People / 2018.02.16



アニカの噂は聞いていた。とてもハイパーで元気な女の子。オークランドで彼女のタギングがいたるところにあるって。ウエストオークランドに住む彼女はハイパーだけれど、それ以上に繊細な女の子でした。



「イラストレーター、ネオンサイン作家、グラフィティアーティストといろんな肩書きを持ってるの。ここオークランドから1時間くらい北にあるナパ出身よ。20歳くらいまでは見た目通りのパーティガールだったわ。その頃に体を壊してしまって、病院の先生から生活習慣を変えるよう注意を受けて……。その頃の私はパーティすることしか考えていなかったから。でも改善しようと思ったの」



「友達と遊んでいてみんながバーに向かうと、私はバーには入らず、そのまま自転車に乗ってオークランドの街を夜のサイクリングしながらタギングをするようになったの。友人がお酒を飲んでいる時間、私は何かに没頭できる時間だった。今、ネオンサインの仕事をしているのも働いている工房のボスが私のグラフィティを見て気に入ってくれたからなの。グラフィティなんて反社会的だし、それがポジティブな方向に向かうとは思わなかったわ。毎朝起きるたびに新しいアイデアが頭に浮かんでいるから、起きたらすぐ忘れないように紙に書き留めている」



「これからのこと? いろいろ考えているけれどどれが実現するかはまだわからない。でもわかっていることはドローイング、ネオンサイン作り、グラフィティ、写真を撮ることはどんなことがあっても続けてるわ」



Anika Chasuk
カリフォルニア州ナパ出身。ウエストオークランド在住。イラストレーター、ネオンサイン作家、フォトグラファー、グラフィティアーティスト。特に彼女が描くドローイングは繊細で魅力的な作品が多い。

写真:Ken Goto/文:竹村 卓

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