食いしん坊日記「Menú del dia」#10
お得なMenú del dia
Contributed by Miyu Fukada
People / 2023.08.08
#10
バルセロナでの残りの時間もあと3週間となってきた。
買った食材を消費する思考に切り替わる。
スペインでも物価が上がったとはいえ日本よりはるかに安いのはマンゴー。
安いやつ(一個1.50ユーロくらい)は筋だらけでえぐみがあったりするのだけど、私が好きなスーパーで売っているマンゴーは二個で5、6ユーロで舌触りなめらかで甘い。
マンゴーを切って凍らせてからココナッツミルクと一緒にブレンダーにかけ、再度凍らせばマンゴーアイスができる。ココナッツミルクでなくてもヨーグルトでもいい。
さて、本題。
annaで数年前に取材させてもらってから交流が続いているカレンとはバルセロナに来たら会うのが恒例になりつつあるが、今回はラバルにある彼女のタトゥースタジオからすぐの海洋美術館の一階にあるレストランへ行ってきた。
連載のタイトルでもある「Menú del dia」を食べに。
以前は10ユーロくらいでデザート付きのランチセットが食べれたのだけど
最近は13ユーロ以上が主流となってきている。
ここNoraiのmenú del diaは13.50ユーロ。
Primero, segundoと選べてデザートもついてくる。
食後のコーヒーは別料金。
最初のprimeroは生ハムとメロンのサラダをチョイス。そのほかにはガスパチョもあった。
もっと小さいお皿で来るのかとおもったけれど量があって満足!
イタリアンパセリベースのソースもお美味しかった。
次のsegundoはお魚のフライ。そのほかにはハンバーガーやビーガンボロネーゼのオプションがあったかな。
これまたボリューーミーだったけど、いわしと、ルビナと呼ばれる白身魚のフライにpimiento de padron(スペインのししとう)がのってお腹いっぱい。
デザートの写真は撮り忘れてしまった。ダークチェリーをコンポートにし、潰してゼリーにした夏らしいデザートだった。
バルセロナに住んでからすっかり当たり前になった食後のコルタドを頼んでランチを締め括った。
天井が高い店内で、席数もあるのにオーダーをとる担当の人が1人しかおらず相変わらずスペインらしく効率は悪い。バルセロナ歴17年のカレンも呆れるほど。でもイライラしてもしょうがないのでとりあえず待つ。笑
カレンの話によると、このレストランは普段刑務所から娑婆に出てきた元囚人たちの社会復帰のための職場になっていて、ガッツリ刺青だらけのガタイの良い男性が働いているらしい。そしてなぜかみんなイケメンらしいのだ。
この日はあいにく小太りの店員3人で、イケメンを拝みながらの食事はできなかったが、バルセロナに行く機会があればあまり知られていないこのレストランにぜひ行ってみてほしい!
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Miyu Fukada
横浜生まれ、バルセロナ在住。NYへ留学中、ガラクタ市でみつけた10$のフィルムカメラで写真を 撮り始める。写真、雑誌でのコラム執筆、モデル、コーディネーター、通訳/翻訳など多岐に渡って活動中。