快挙。

えもーしょん 大人篇 #9

快挙。

2016~/カイト・大人

Contributed by Kaito Fukui

People / jan.23.2020

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#9
「快挙」
(2016~/カイト・大人)

ついに、入学式の日がやって来た。

よく眠れず、なんだか悶々としていた

何故だか

ボクの直感的に、このまま

進学してはいけない気がした。

進学すれば、今よりも

道は開けるかもしれない。

けれど

進学しないほうが、もっと道が開けるし

ボクはもっと、ボクになれる気がする

そう、思った。

お母さんが、払ってくれた

入学金と、1年分の授業料。

戻って来る、来ないなんて

考えもせず

無意識に、学校へ電話を掛けていた。

〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪

ボク「もしもし、おはようございます。
今日、入学するふくいかいとです」

学校「おはようございます。」

ボク「初日にすみません、辞めます」

学校「え!? ど、どうゆう事ですか?」

ボク「やっぱり、入学するの辞めます」

学校「は、はぁ。入学金などの返金は出来ませんが本当に宜しいですか?」

ボク「はい、大丈夫です。失礼します」

学校は、すぐさま

母へ、急いで電話をしたよう。

母が、身支度をやめ電話をしているのが見える

怒られるかどうか、心配だった。

電話を終えた、母は

説教もせず、ただ

笑っていた…。

あぁ、壊れた。ついに、壊れた。

そう、思ったが

母「かいとらしい」

そう言って、いつものように

朝ごはんを作り始めた。

父が起きて来て

母から状況を聞くなり

笑っていた。

父「まぁ、頑張れ」

それだけだった。

ひと安心したボクは

新たな壁に直面する

学校へ行かないとなると

今日から、どうするか。

みんなの話を聞いて

まず、自分を知ろう。

そう思い

ボク。と書いた上に丸で囲み

出来る事や、好きな事

色々書いて繋げて行った。

特技はサーフィンと絵を描く事

それから、好きな事は

絵を描く事や、音楽、読書。

嫌いな事は、大会に出る事。

まず、プロサーファーでは

食べていけないから

サーフィンにバツをつける。

音楽もあったが

リズム感がないから、バツをつける。

次に、読書

読むだけでお金がもらえるとは思わないから

こちらもバツをつける。

すると、残ったのは

絵を描く事。

絵か……………。

「とりあえず」という気持ちで

求人サイトを開き

デザイン事務所の求人募集を見ていた。

しかし、そこで思った

事務所に入っても

なんか、競い合いそう…。

今さら、先輩後輩の関係嫌だな…。

ならば、もう

フリーランスしか残っていない……。

「やるか」と

小さく、ため息をして

ボクは、眠った。

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