えもーしょん 中学生篇 #64
高校受験
2010〜2013/カイト・中学生
Contributed by Kaito Fukui
People / 2020.11.26
小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!
#64
「高校受験」
(2010〜2013/カイト・中学生)
※ここからのお話は、あくまでボクの事とボクが思った事です。
ボクは、小さい頃から変わった父と母に育ててもらったせいか
周りの環境も少し変わっていました。
なので、これを見ている数少ない読者の受験生の君へもしくはご両親へ
まったく参考にならないので絶対に感情移入しないでください。
今回も、読後感はゼロです。
季節の変わり目で、皆さんお気づきでないかもしれませんが
ちょっとした事でもイライラしてしまう時期です。
なるべく、平和な心で読んで頂けたら嬉しいです。
中学3年生 冬
平和なボクの生活に、高校受験という厄介なものがやってきた。
まったく高校に行く気がなかったボクだけど
学年主任の先生が「高校だけは行っておけ」とよくある事を言うので
「受験しなくていいなら」と訳のわからないことを言ったら
なんと、色んなコネを使って用意してくれた…。
が、一応形式としてみんなと同じように会場へ行って大変だけど一応テストも受けて
面接もやって、帰って来てくれ。とボクの大好きな先生が言うので嫌だけど行く事に。
ピリッピリの受験会場。
カンニングできるかでできないか、そんなことよりも
終わった後の時間が心配…。
なぜって、まっっっっっっったく勉強が出来ないから!
1時間目の数学は、2、3分で終わってしまった。
大きな、問題用紙に1番最初の大きな1番の⑴テストで1番簡単な問題しか
答える以前に問題がなんのことかわからないので書く数字もわからず…。
「受験前にこれだけは覚えておけ!」と言われた数式を覚え
やっとのことで1問書けた程度。
その他は、なんの教科のテストをしたか覚えていない…。
ただ、ボクの前に座っていた女の子はめちゃくちゃ可愛かった。
テスト中、暇なので何回も彼女の方へ消しゴムを飛ばしてみたけど
全然気づいてもらえないし、拾ってくれるのはおばちゃん先生…。
うーん、せめて思い出に彼女のLINEが欲しいけど…。
そんなことばかり考えていた受験。
結局、なにもしないまま合格発表の大きなボードにはボクの番号が。
こんなんでいいのかなぁ、と後ろを見ると嬉しそうなパパ。
まぁ、いいかと高校入学を決意。
続く
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Kaito Fukui
1997年 東京都出身 幼少期から波と戯れ、サーフィン、スケートボード、恋に青春。 あの時、あの頃の機微を紡ぐように幾層ものレイヤー重ね描き、未来を視る。 美化されたり、湾曲、誇張される記憶を優しく繊細な浮遊感で!