連載はこうしてゲットする

えもーしょん 大人篇 #65

連載はこうしてゲットする

2016~/カイト・大人

Contributed by Kaito Fukui

People / oct.16.2020

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#65
「連載はこうしてゲットする」
(2016~/カイト・大人)

あれは、もうずいぶん前のことだけど

編集長との出会いは、横浜のイベントだった。

第一印象は、白Tが脳裏にはっきり覚えている。

それから、数日して

NIKE ACGキャンプへ連れていってもらった。

実は、ボクはキャンプがあまり好きじゃない。

夏は、暑いし冬は絶対寒いからだ。

そのキャンプも、夜は本当に寒かった。

「寝たら、死ぬなーこれ」と思ったくらい。

冷え性のボクにとっては、過酷な夜だった。

そうだ、思い出した。

寝る場所は、テントだけど

なんかこう、なんていうんだろうな。

ウッドデッキの上に張ったテントと言ったらいいのかな。

家では、ない。

テントで一夜を過ごしたわけだけど

当然、1番奥の暖かそうな場所は編集長。

真ん中に、一緒に行った編集の望月さん。

そして、1番入り口側がボクだった。

そう、その入り口がメッシュでボクが凍えそうになりながら

どうか、どうか早く夜が明けてください…と願って

鼻先が冷たくなりながら眠った。

翌朝、バッチリ朝日を見ようと

早めに起きたものの、見事に曇り。

タレントたちともしかしたら? なんて期待したけど

昨晩のキャンプファイヤーがマックスだった。

それから東京に戻りイラストを描き上げた時

なんだか、寂しくなってしまった。

「あれ、なんか寂しいぞ…」

なんだ、この旅先で出会った人との別れのような寂しさは…。

恐ろしいほどに、寂しさを感じ

どうにか、編集長と仕事を続けたかったボクは

名一杯、3つの作戦を考えた。

1、こっそり付き人作戦

2、ばったり付き人作戦

3、直談判

素直になれないボクは、1と2をまずは決行した。

それは、こっそり、ばったりを装って編集長に会いに行く!

という、ほぼストーカーに近いことをして

毎週金曜日はバイトを休んで

編集長が行きそうなイベントに全部行った。

5つのうち、確か2つか3つは成功して

編集長がいい感じにお酒を飲んでいる時を狙って

お仕事ください。とお願いし続けた。

今思うと、ちょっと怖いけど

作戦は、なんとか成功して

今、こうしてボクと編集長の1000本ノックがある。

最近、どうやったら編集長に会えるの?

と、聞かれることが多い。

黒い車を追うか、待ち伏せが1番効果的であると

元編集長のストーカーのボクが今ここにアドバイスする。

ps 編集長は歯が痛いから甘いものはNGだよ

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