最後の特別篇

えもーしょん 大人篇(特別篇) #75

最後の特別篇

2016~/カイト・大人

Contributed by Kaito Fukui

People / 2020.12.04

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#75
「最後の特別篇」
(2016~/カイト・大人)

特別篇、いかがでしたか?

相変わらず山場のない話でしたが最後の特別篇だと思えば

少しはいい話に聞こえるかもしれません。

さて、もうそろそろえもーしょんは一旦終わりを迎えそうです。

最後くらいはまともにやってやろう! と思うのですが

きっとそんなに変わらない気がしています。

ただ、えもーしょんが始まった頃にもお話ししていた通り

ボクは原稿を書く時は、一度頭の中で映像にしてから書き始めるんですね。

セリフとか、人の立ち位置とか。

なので、最後はしっかり物語が書けたらいいなぁと思い

少しづつ準備を進めていました。

えもーしょんは、単にボクの話をただただ永遠とする連載ではないんです。

これを見た、どこかの誰かが

「こんなバカなやつに出来るならオレだって出来るわ!」

と、少しでもなにかのきっかけになればいいね。

そんなことを当初編集長と話していました。

皆さんどうでしょう?

先日、ふと最初から最新話まで全部読んでいる人いるのかな?

なんて思い、インスタグラムで聞いてみました。

結構、みんな読んでくれていてとっても嬉しかったです

中には、土日に平日の5話分読んじゃう! なんて方もいて

そんな、お休みの日にわざわざ…。

どうもありがとう。

寒くなると、クリスマスがやってきて

本当は年の最初の行事なんだけど最後にお正月がやってくる。

ボクのサンタクロースはわりと速い段階でプレゼントから

現金に変わりました、6年生くらいだったと思います。

朝起きたら、お願いしたサーフィンの冬用ブーツじゃなくて

1万円が枕の横に置いてあって、なにかの間違いかと思い

思わず、お父さんに返してしまいました。

でも、次の日に

また、枕の横に置いてあったのでこれでようやく理解しました。

「今年のクリスマスは1万円か!」と

その日、友達と遊ぶともちろんクリスマスプレゼントの話になります。

みんなは、だいたいラジコンかゲームなのにボクだけ福澤諭吉。

しかし、賢い友達が言ったんです

「それ、サンタクロースバレてんじゃん」と

「え?なんで?」とボクが聞くと

「だって、昨日お金返してまた同じお金が置いてあったんでしょ?返した人がサンタでしょ普通」

なんと、夢のない子供なのでしょう…。

まったく、もう!

最後まで読んでくれてありがとう。


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