将来の夢

えもーしょん 中学生篇 #50

将来の夢

2010〜2013/カイト・中学生

Contributed by Kaito Fukui

People / 2020.09.04

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#50
「将来の夢」
(2010〜2013/カイト・中学生)

2013年の夏は、この文章が完成したら

終わりとする。

そうじゃないと、ずるずる

引きずってしまうから

目黒先生のいつかのポロリも

熟女好きを宣言して女の子を泣かせた夜も

毎年恒例の、具なしラーメンも

おじいちゃんが海で拾った500円も

この文章からは、思い出としよう。

いつかまた、思い出す時があるかもしれない。

思い出すときは、できれば

できるだけ、メンヘラでいたい。

そして、メンヘラを隠さず胸を張っていたい。

2013年はまだ、メンヘラが生きやすい時代とは言えなかった。

誰でもいい、誰でもいいから

メンヘラを認めて、ネガティヴに思わないで欲しい。

ボクの将来の夢は、沢山あるけど

自分自身に思うことは、ステイ・メンヘラ!

欲を言うと、もう少し変態具合が良くなるといい。

今のところ、やっぱり

ノースリーブの女の子は誰であれ、年齢関係なく見てしまう。

ノースリーブ万歳! と心で叫んでしまうのが治って欲しい。

たまに、自分がバカすぎて落ち込む日がある。

だから、もう少し免疫がつくといい。

2013年 中学1年生は

小学6年生の夏と考えていることは変わらなかった。

女の子のこと、遠い国の波のこと、天気のことに夜ご飯のこと

変わったことと言ったら、NIKEの靴が増えた。

だけど、これは少し寂しいぞ

モテたい欲が強くなっているかもしれない。

将来の夢は、モテること。

とことん、モテたい。

ボクが商店街を歩くと、ファンが集まって

道を歩くのが困難になるほどに、モテたい。

年齢層は、だいたい同い年から70歳前後かな

老若男女がもう少しスムーズに言えるようになれば

本当にモテるかもしれないから、練習しといたほうがいいね。

誰かが、サーファーはモテるって言ったけど

まぁ、嘘じゃないけど

それは、ある層の人だけってことがわかったから

サーフィンにモテは期待しないほうがいいかも。

どちらかと言うと、スケーターの方がモテる

まぁ、彼らは街中でもどこでも活躍できるからね。

将来の夢は、モテて素直でちょいエッチくらいがちょうどいいかもね。

2013年の夏は変わらず、暑かった。

きっと、来年も良い夏になると思うけど

なるべくモテていたい。

もう夏は終わるけど、季節に惑わされず

どんな時でもモテていたい。

2013年 夏の将来の夢


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