えもーしょん 大人篇 #25
100話目です
2016~/カイト・大人
Contributed by Kaito Fukui
People / 2020.04.17
小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!
#25
「100話目です」
(2016~/カイト・大人)
これが、100目です。
なにを作っても、なにを描いても
誰の目にも止まらない、過酷な日々を
過ごし、だんだんと
物作りのペースも落ち始め
バイトもせず、毎日寝ていたボクに
当時、初めて同棲したヤンキーの彼女が
「とりあえず、なんでもやってみなよ」
そう言って3万円くれました。
「お菓子買ったら殺すよ」
とも、言っていました。
ボクはそのお金で、久しぶりに電車に乗って
大きなショッピングモールへ
そこで、ポスカと張りキャンバスを
何点か買い、家に帰って
お坊さんがガム風船を膨らます
絵を描きました。
それが、始まりでした。
そこから、原宿、代官山、湘南、渋谷、静岡と
徐々に徐々に、人の目に止まるようになり
「小説の連載やってみない?」
と、須藤さんに声を掛けてもらえました。
小説を1つも読んだことがなかったので
心の中で
「いや、書けるかい!!!」
と、叫んだのですが
右から
「なんでも、やってみなよ」
いつの日かの、ヤンキーの声が聞こえ
「やります!」とお返事をしました。
それが、このえもーしょんです。
日々のことや、挫折したこと
そんな事を書いて
みんなが、なにか悶々とするようなことが
あればいい。
そう、思い毎日原稿を書いています。
反省点としては
第一話目から見ている人は
分かると思いますが
話し方や、イラストが
それはもう、行ったり来たりの連続です。
編集長の須藤さんは笑って
「それでいいんだよ」
と、言ってくれました。
編集長は、キャンプ場で
「朝の女の子はエロい」
そう、ボクに教えてくれました。
それから、ボクは
日々の過ごす景色や、街の中の季節の変化
人々の些細な行動や
癖に目が向くようになり
日々がより、輝くようになりました。
100話書いたら、もう
小説家と名乗ってもいいでしょうか?
絵描き、小説家、少しは
モテそうな気がします。
「とりあえず、なんでもやってみなよ」
も、
「朝の、女の子はなんかエロいね」
も、そうですが。
なに気ない、一言が時として
誰かの心を動かすと信じ
挫けず、毎日文を絵を描きました。
山場も無いし、代わり映えも無い日々に
退屈してしまいそうな時
えもーしょんを見て
なにか、心に悶々とする物を届けられたら
嬉しいなぁ。
みなさん、最後まで読んでくれて
ありがとう!
100話目でした。
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Kaito Fukui
1997年 東京都出身 幼少期から波と戯れ、サーフィン、スケートボード、恋に青春。 あの時、あの頃の機微を紡ぐように幾層ものレイヤー重ね描き、未来を視る。 美化されたり、湾曲、誇張される記憶を優しく繊細な浮遊感で!