laughとrough

True Feeling in Ireland #16

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Contributed by Chika Hasebe

Trip / 2019.12.30

大学生のハセベさんが留学で過ごしたアイルランドの日々を記録した連載「True Feeling in Ireland」。あらゆることになぜを問いかけ、好奇心旺盛に活動する彼女が海外生活の中で、感じ、考えたことを日記形式で綴っていきます。

#16

家に帰るまでのバスの中が暇だから日記を書こう。

アイルランド・ダブリン近郊にある港街Howthに来た。わたしにとっては2度目。ジャパソのSarahと行くことになったが、前日、彼女がわたしのクラスメイト(日本人)を大勢誘っていたというまさかの事実に、正直がっくり。全然彼らのことが嫌いなわけではないけど、「なんでせっかく英語が話せる環境にいるのに、週末も日本語話さなきゃいけないんだろう」って自分の中でフラストレーションが溜まっていくのがつらい。

そんなことを思いながら実際に行ってみると、以前Howthでランチした場所も、そこでやったことも前回とまったく一緒の展開に。いよいよ辟易してきたが、みんなが解散した後、道端で残った3人と1時間ぐらいずーっとくだらない話をしてたのが面白くて、もうそれだけで十分だった。もはや何を話していたかまったく覚えてない、取り留めのない話だったんだろうけど、留学して初めてこんなに爆笑したんじゃないかってぐらい面白くて、留学先でできた友達とこんなに波長が合うなんて感動ものだった。

それに、とにかく今でもあの時のことは絶対に忘れられない。覚えてることは、ギャーギャー爆笑してる時に、横を通って行った恐竜の着ぐるみのサイズ感が小さすぎて、みんなでビデオ撮って結局またギャーギャー爆笑したこと。ちょうどハロウィンの時期で、仮装してる人だったんだと思う。

それと今までずっと疑問だった"meme"。メメ? とか思ってたらミームで、海外ではポピュラーな存在。ちょっとブラックジョークな面があって、他の3人はよく知っていた。日本だとコラージュ画像とかパロディとかの概念と近いのかな? それでそのミームを見つけてきては面白がって、どうでもいいのをシェアしあって、オンラインでも数日続く熱狂ぶり。とにかくくだらないのに、寒空の中で寒さを忘れるぐらい爆笑してた。













次の日。朝起きて、キッチンに行くと、たくさん洗い物が残っていた。たまには手伝おうと思って、みんなの分の洗い物して、片付けた。ちょうど終わった頃、ホストファザーが降りてきたけど、気づいていないのか何も言われなかった。でもとてつもない量の洗い物だったから、絶対気がついてるはずなんだけどな。家に他に洗い物するのは、ホストマザーだけだし。感謝してほしくてやったわけじゃないけど、何も言われなかったのは少しショック。ファザーは家の中だと一番距離が遠くて、私のこともどう思ってるか謎なんだよなあ。もはや何も思ってないのかも。

とにもかくにも今日はバイト初日。正直だいぶ緊張していて、行きたくないなあと感じてしまったけど、行ってみればただただ楽しく働けた。ワーカーもみんなフレンドリーで自由だし、ちょっと仕事が雑だけど、快く教えてくれた。今、私の急務は仕事を早く覚えること。それと、みんなといい関係性を築くこと。英語がもうちょっと使えることを想像してたけど、店舗の業務が忙し過ぎて、お喋りタイムはなかった。

家に帰ったら、ブラザーのDavidが待ってて、暇だからと一緒にパンケーキを作った。寝ればいいのにって言ったら、元カノと喧嘩してそれを修復するために電話しなきゃいけないとのこと。あー複雑。もう付き合ってないのに、新しい関係に対してコメントされなきゃいけないんだろうって考えるとゾッとするけど、まあそういう気になっちゃう女の子もいるよなあ。とにかくあまり巻き込まれたくないので、話だけ聞いて退散。全身コーヒーまみれだったしな。


Howthの夕日(hugoの背中)


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