Life is a journey #21
心に深々と刺さったまま
Contributed by Daijiro Inaba
Trip / 2023.06.23
#21
今も親しい人や、過去出会った人たちからの痛烈なメッセージを思い出す。出会うことは楽しいことばかりじゃない。予想もしない一言に心が病むこともある。
思い出すたびにぞっとするけど、その言葉なくして今の僕はない。僕の旅に欠かせない、感謝してもしきれない有難い言葉たちとの旅路を、愛犬つきみに癒されながら綴る。
愛犬つきみ@葉山 海から帰るのイヤイヤ期
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1.チャラ男
2.なんでお前が1番楽しんでるんだよ
3.魂は燃えているのか
4.驚くほどに無目的で、トラウマ
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1.「チャラ男」
今は全く気にならないけど、当時大学の友人に面と向かって言われた言葉。その言葉を引きずって、大学のたまり場からしばらく姿を消した。高校まで男子校で同一の仲間と過ごして、大学で初めて異質な人たちと関わるようになって、最初に受けた洗礼だ。
チャラ男と言われてたまり場に行かなくなったけど、逆に言うとそれまでたまり場にしかいってなかったから、図書館にいる人やキャンパス内の自然豊かな場所でピクニックしている人たちと、驚くほどに交友関係が広がった。
何よりも、それまで一人の時間は一秒もいらないと頑なに思っていたけど、この言葉を機に一人の時間を愛せるようになった。
愛犬つきみ@葉山 穴掘り出す直前
2.「なんでお前が1番楽しんでるんだよ」
先輩主催の、先輩主役の、参加者も先輩だらけの飲み会。そこで、ある先輩から言われた一言、ビンタのおまけつき。他の先輩が片づけを始めていて、それに気付かずに酔っぱらっていた僕に放たれた一撃なので今思えば当然だったけど、当時はすごく腹が立った。
これを機に、先輩たちや周囲の人たちとの関わりにそれまで以上に感謝ができるようになった気がしている。
飲み会しているときも、思いっきり楽しみながら、どこかに客観的な目を持つ自分がいるようになったのは、このビンタのおかげ。
愛犬つきみ@葉山の山の上
3.「魂は燃えているのか」
ある先輩に、日々の業務の愚痴を吐いたときに問われた一言。どこかで軽々しい相談事にアドバイスを求めている、軽い自分がいることにハッとした。魂は燃えているのかという問いについても、瞬間的に、「否」と体中が回答した。その時はそんな自分がすごくショックで、その衝撃に耐えられず、その場を去ったけど、いまでも魂が燃えている状態ってどんな状態なんだろうかと、考えながら日々を過ごしている。
魂が燃えている自分でいたいんだ。魂が燃えている人はかっこいいんだと信じているし、この頃からかっこいいと思う人と過ごす機会が増えた。
すやぁ①
4.「驚くほどに無目的で、トラウマ」
僕自身が主催した飲み会に参加してくれた先輩から後日フィードバックとしていただいた言葉。当時は立ち上がれないくらい深々と胸に突き刺さって、その後のあらゆる予定をキャンセルしたくらい落ち込んだけど、今は当時のことを客観的に見られるようになってきた。「何に時間を投下するか」を考えていく中で、一つの場においても参加者によって様々な目的がある。その目的に本気な人ほど、想像を裏切られた時はトラウマになるほどショックを受ける。主催する側として、何が提供できるのか、何はできないのか、今まで以上に考えて生きていこうと思った瞬間だった。「とりあえず集まろう!」が僕の特技の一つだったが、いまはその特技は封印している。
先輩のおかげで、時間について一段階考えるようになった。不思議なことに、稀にある無目的に集まれる時間も、今まで以上に愛せるようになった。
すやぁ②
痛烈な言葉を言うのは、とんでもなくエネルギーがいるし、僕は不得意だ。僕だけでなく、不得意な人が多いと思う。でも、そのエネルギーを周囲に発信している人は、きっと長い年月を経てそれ以上の感謝が返ってきているんだろうな。
つきみと夕陽
僕にエネルギーのある言葉を吐いてくれた方々に、心からの感謝を贈りたい。
皆さんの胸に深々と突き刺さっている言葉は、何ですか?
Life is a journey!
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Daijiro Inaba
1986年川崎生まれ、東京育ち。葉山在住。趣味はSUP、ウクレレ、サウナ、フットサル、ワイン、BBQ、逆光アート、愛犬と過ごすこと。 オンラインサロン「大二郎酒場」主宰、教育系DAO「DSK」主催。