三人旅最強説

To Me, Somewhere in the World #14

三人旅最強説

Contributed by Yoko

Trip / 2022.02.16

「世界一周がしたくて、思い切って会社をやめた」
未知なモノすべて知らないことを知りたい、欲望に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#14

気心の知れた友人との旅は楽しい。
一人旅も二人旅も、大勢での旅も経験したことはあるが、特に三人旅が多かった気がする。

小・中学校の三人。
高校の三人。
大学のサークルの三人。
旧アルバイト先の三人。
前職の三人。
旅好きつながりの三人。
親族内女性派閥の三人。

思い返すだけで、これだけの「三人」と旅をしてきた。書いていて少々驚きだが、どれもすぐに思い出せるくらい楽しい旅だった。そういえば、ディズニーランドも「三人」が一番楽しかったような。

「前職の三人」。

前回の京都も「三人」だった。紅葉目当ての秋旅。

コロナ禍で会えずにいた前職の友人と、2年ぶりくらいの再会。会う前にこれだけ楽しみだったのは久しぶりだった、と言い切れる。子どもみたいにワクワクした気持ちを、一応大人なのでおさえつつ、名古屋経由で京都へ。しかしなんと名古屋乗り換え前に緊急停止案件が発生。乗り換えに間に合わないかもと冷や汗をかいたけれど、なんとか間に合う。よかった。

東京に住んでいた時は、どこへ行くにも基本的に乗り換えがあまりないので、こういった焦りは少なかったように思う。地方から旅をするって、大変なのねと脳内メモ。暮らして気づく新たな発見。

駅で購入。夜を楽しみに。

それにしても、長野北部から関西までは果てしなく遠い(ように感じる)。長野から名古屋までは3時間なのに、名古屋から京都までは1駅30分。もはやちょっと馬鹿らしくなる……。でもしょうがない、これが最短経路なんだもの。乗り換えなしで行けるのは夜行バスだけ。夜行バスも、時々使う。

鴨川。

さて、東京・長野・兵庫から集合した友人と、新幹線改札口で再会。
会っただけで、どこに着いたわけでもないのに楽しい自分にちょっとひく。それぞれの荷物の少なさ・多さ、歩き出す時に進む順番、提案と承認で進む話の展開、全部に「変わらない」面白さと「いつも通り」の安心感がある関係。嬉しくて、楽しくて。ああ、もう本当に会えてよかった。

いったん宿に荷物をおいて、烏丸から鴨川までひたすら街歩き。
割と新しくできたというホテルが入った商業施設を見て、立派な市役所にプチ海外を感じて、鴨川を渡って、駅伝発祥の地で顔ハメ写真を撮って。

Santa Maria Novella Tisaneria Kyoto.

四条まで戻ってランチ。
京都で暮らしたことがある友人がいるので、特に関西で会う時は頼りっぱなし。このお店も彼女に選んでもらった。いろんな「三人」の中では提案する側が多いけれど、この三人でいる時は少々甘えっぱなし。旅好きとして、サブ提案はするけれど。あ、そういえば一番年下なんだった。でもそういうのはもう関係ない関係、という感じなので不思議。前職でも「なんでそこ仲良いの?」ってよく聞かれたな。なぜでしょうね。でもそういう関係って、意外とよくある気がする。

夕暮れ・平安神宮。

ランチを食べたら、岡崎公園を通って平安神宮へお参り。イベントがあったのか、かたわらの建物に人がめちゃめちゃ並んでいて驚く。この感じだと、夜の紅葉ライトアップも人が多そう。

という予感は当たる。夜の永観堂はもう……人、人、人。コロナはどこにいったのかしら、と思うほどに。友人らと顔を見合わせ、早々に中に入るのは諦めることに決定。紅葉目当ての旅、一番良いところは捨て、入り口で少しだけ楽しんで帰るのであった。おとなだ……。



紅葉・夜の永観堂。

帰路、道中に東山高校があり、Bリーグで人気の特別指定選手の母校だったな(ここか)と一人で思いつつ、歩いて駅へ。チェックインをすませたら、次は夕食に向かう。火鍋。全員が同じ会社にいた時、時々食べに行っていた懐かしの火鍋。今はもう全員バラバラの仕事をしているけれど、こうやってまた会えて嬉しい、など思う。何かとしみじみしがち。火鍋は辛かった。

ホテルに帰って、長野から持ってきたおつまみなどを交えて話したり、すぐ寝たりなどする。1日よく歩いた(2万歩)。

御金神社。

朝。御金神社の人の多さにビビリ、外から見るだけに留めて朝ごはんへ。腹ごしらえが完了したら、清水寺に向かう。



紅葉・清水寺。

またもや人、人、人。完全に紅葉時期の京都をなめていた。外から見ていても紅葉は美しかったが、遂には清水寺にも入らずに、出会いと別れの場所、京都駅へ。それにしても、雰囲気だけを楽しむ旅すぎてちょっと笑う。

最後に、京都駅で個人的に大好きなパフェを食べる。予想通り行列ではあったが、時間の都合的には待ち時間もちょうどよかった。もう大きなパフェが好きな段階は越えたはずなのに、これだけは別腹なので不思議。

駅伝発祥の地。東京に向かうのは一人だけ。

寂しいけれど、完全に「楽しかった」が勝つ別れ。
解散して別々の電車に乗り、家までの果てしなく長い道のり、撮った写真を共有する(写真係をやりがち)。

旅の最後のラインを見返してみたら、「また遊ぼうね〜」も何もなく、自分の「楽しかったぜ!!」で終わっていた(笑)。

でも、きっとまた会う。また、旅をしよう。



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