FIND YOUR OWN #15
直感タイプ
Contributed by KYOKO
Trip / 2024.10.21
2022年の年末、ニュージーランドからすべてがはじまった。暮らすように旅をするKYOKOさんが教えてくれる、「無期限無計画旅」のススメ。
#15
ただいまラグラン。
ニュージーランド生活の半分はこの街で過ごしている。
そしてこの街にはわたしを惹きつける不思議なパワーがあって、毎回マジカルな事が起こる。1ヶ月半ぶりに帰ってきた今回も、そんな事がいっぱいあった。
バックパッカーで出会った友達とサンセットを見にビーチへ
この街で気付いた事がある。
・頭で思ってること
・心で思ってること
直感的に感じている事は心で思っている事で、自分の心に素直に行動するとスムーズにうまく流れる。その逆で、スムーズに行かない時ってだいたい頭で考えてる事が多かったりする。その状況に何か問題がある時もあるけど。もちろん頭で考えて行動する事も大切だけど、「こうしたい!」じゃなくて「こうした方が良さそう」とか、心では違うことを思っているのにそれに気付かないふりをして行動をしたら痛い目にあう。いや、あった(笑)。
わたしは本当に「直感タイプ」なので論理的に考える人からしたら理解しがたいのかもしれないけど、「直感タイプ」の皆さんは心の声に従う事をオススメします!
ニュージーランドでの旅は学びが多い。
こんなにゆったりとした旅は人生で初めてで、そんな空気をつくってくれているのはこの国のおかげ。ニュージーランドは人がとにかく優しく、治安も良い。ホームステイやウーフィンなども多いから、一人旅しやすい国だと思うし、女子の皆さんにもオススメ。
日付は、2023年3月3日。
「ニュージーランド無計画の旅」を初めて2ヶ月半くらいが経つ。観光ビザで滞在しているのでタイムリミットまで残り3週間ちょっと。
今日はパイヒア(北の観光名所)のバックパッカーで出会ったドイツ出身のジェニーと再会する約束をしている。ここ数日で起こったパンチの効いた経験や、悲しい経験でわたしの情緒はやや不安定(いや、かなり不安定だったかもしれない。ワークビザの話が取り消しになった事が思った以上にショッキングだったから)。だから、出会ったばかりとはいえ、誰かと会う約束がある事が嬉しかったし、ワクワクしたし、今のわたしの状況を救ってくれた。人生ってうまくできてるよな〜なんて関心する。
ジェニーと合流して、ピザとビールをテイクアウェイして川沿いで乾杯!
ビールは大好きなクーパーの緑!
ジェニーとは知り合いと言ってもパイヒアで10分程度話をしたぐらい。お互い向かう場所が同じだったので意気投合してインスタを交換したぐらいで、ちゃんと話をするのはこの日が初めて。女の子って本当に話が絶えない。色々な話をしているうちに空が良い感じに焼けてきた。
もうすぐ満月かな
タウンのバックパッカーを1週間予約したかったのだけど、明日だけはどうしても満室という事で1泊だけまた solscape に戻る事にした。ジェニーも同じ状況だったので一緒に行く事に。そして彼女は、来週から約1ヶ月 solscape でウーフィンをするという。アコモデーションの掃除やスタッフの手伝いをする代わりに無料で施設に泊まれるという。1週間でも可能なら、宿泊代が浮くのはありがたいなぁとわたしもやってみたいと頭をよぎる。これは良い機会なので泊まるついでに聞いてみようっと。
次の日、同じバックパッカーに泊まっていた男の子が solscape に行くというので車に乗せてもらい、今回も無事到着。早速ウーフィンについて聞いてみると、何度も来ていて顔見知りと言うこともあり、「1週間でも良いよ、決めたら教えて」という嬉しいアンサー!ここでウーフィンするのもありだな〜と、これから先のプランが少し決まる。
朝起きた時のベッドからの眺めがなんともピースフル
前回泊まった時は上のベッドだったけど、今回は下の段をゲット
朝起きてお天気が良かったので近くのビーチまで歩いて行くことに。歩くのが大好きで、わりとどこへでも歩いていけちゃうタイプ。道路の脇道を歩くのは危ないよ! とジェニーに言われたけど、チェックしたところ全然余裕そう! わたし一人で探検に行く事にした。ジェニーはわたしと真逆で「論理的に考えるタイプ」かつ「危険を犯したくないタイプ」だなってここ数日過ごしていて感じた。ドイツ人の国民性なのかな?(人によるけど)割とわたしが出会うドイツ人の友達は似ている傾向がある。真逆だからこそ学べる部分が多かったりする。この世界には色々なタイプの人間がいるもんね。
この道路脇を歩く。ヒッチハイクもできたけど、歩きたい気分だった
サーフボードを持ったキッズなんてこんなワイルドに道を歩いていた。どうやらこれがラグランスタイルらしい。「ほらジェニー全然余裕じゃん!」と心で叫ぶ
目的地の Manu Bay へ到着。ここは世界的に有名なサーフポイント
ラグランのビーチはこうやって高台になっていて、芝生に座りながら海を眺められる。波がパンプしていてショートボーダーで賑わっていた。サーフィンを見るのも楽しい! ラグランでサーフィンするのもやりたい事リストの1つだった! と思い出す。
よし、そろそろ帰ろ〜とメインロードから最後に海を眺めていたら、後ろからクラクションが鳴った。振り返ると、solscape で住み込みでシェフをしているペルー出身のセサルが助手席に座っていて「kyoko今から帰るんだったら乗っていく?」と聞いてくれたので、乗せて貰う事にした。また、こんなにもラッキーな偶然が起こった。
彼はプロのボディーボーダーでサーフィンも上手らしい。彼はペルー出身だけど、アメリカに住んだりフィンランドで仕事したり、ここに辿り着くまでの人生がとにかく壮絶だった。話を聞いている度にびっくりする事だらけで、まるで「ドラマの主人公」みたいなディープなストーリー。この世の中には知らない経験をしている人がいっぱいいる。わたしは平和な日々を過ごして健康体だし恵まれてるなと改めて思う。
敷地内を熟知しているセサルがジャングルを案内してくれるという。ここ最近、Netflixでハマっているシリーズ「Outer Banks」のシーズン3を見ていたので、ジャングルを歩けるなんてドラマの中に入ったみたいでワクワクが増した!(笑)
わたし1人だったら迷子になりそうな道を歩いて目的地の川へ到着。川の水、そのまま飲めた!
周りに何もない田舎なので月の存在感がすっごい
短い滞在時間だったけど、改めてこの空間が大好きだな〜と思ったので、ここで1週間ウーフィンする事に決めた! と、ジェニーに伝えると喜んでくれた。数日間はタウンのバックパッカーへ戻って、またここへ戻って来る事になった。スムーズに決まったからこれは心の声にしたがっている証拠かな。
ニュージーランド生活も残りわずかとなった今、前半はビザの事や先の事が不安で、頭でっかちになっていたかも、と今振り返ると思う。今は色んな事が吹っ切れて、最後は行きたい場所へ行ってみよう! というモードに切り替わったわたし。そんな時、マウントマウンガヌイで出会ったやっちゃんと「コロマンデル」へショートトリップする話がでた。「コロマンデル」は北島で気になる場所の1つ。でもそこまで行くには必ず車がいるし、道もなかなか険しい模様。レンタカーをして宿をとったりと準備が必要で、スムーズに予定が決まらず、まだ少し時間もあるので計画は一旦ストップ。
今日からまたタウンに戻ってきた。
タウンのバックパッカーの方が旅人や若い子が多くて、「楽しい」を選ぶならこっち。買い物や便利さも断然こっち。でも、ゆっくりと自分の時間を過ごしたい人は solscape がオススメ。わたしはどちらの雰囲気も好きだったのでバランス良くどっちも経験してみる。
タウンに着いて早速友達ができた。ニュージーランドを旅してる人たちは本当にフレンドリーですぐ友達の輪が広がる。オーストラリアとは比べられないくらい、すぐに友達ができる! なんなんだろうね、わりと短期間の旅人が多いから新しい人が来ることに慣れているのだろうか。
新しく友達になったみんなとビールをテイクアウェイしてフィッシュアンドチップスを食べに行く。お腹空いた〜!
つづく
ニュージーランドのキッズは遊び方もワイルド。追いかけっこ中、屋根の上に登っていた
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KYOKO
東京生まれ東京育ち。自分に合った心地良い生活を送るためにたどり着いたオーストラリアのビーチタウン。自然と調和しながら太陽をいっぱい浴びスローライフを送るなか、旅や人生のなかで見つけた学びや経験をシェアしたい! と思うようになり文章を綴る。人生楽しむ! がモットー。