
SEASON 2 #13
デザイナーWilli smith〜COOPER HEWITT
Contributed by Yuumi Saigusa
Trip / 2021.11.09
#13
つい先日、1日だけの夏休みにグリンポートに行ってエネルギーをチャージしたはずなのに、もうダラリとしてしまう。
今日はお休みにも関わらず、掃除、選択以外には特に予定がない。天気なのにダラリと1日を過ごすのには勿体ない。ちょっと美術館な気分だったので、何か良い展示会がやっていないかと調べてみると“COOPER HEWITT(クーパーヒューイット)”という美術館で面白そうな展示会が開催されていた。聞いた事のある名前のファッションデザイナーの展示会。
この美術館は久しぶりにヒットな出会いでした。

アッパーイーストに位置するアメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーがかつて住んでいた豪邸を改築したデザイン美術館で、建物自体も素敵です。インテリア雑貨やファッションデザイン系ミュージアムとしても知られています。なぜこの場所を今まで知らなかったのだろう、もっと早く出会いたかった!
事前に予約していたチケットを見せて館内に入る。こちらは入館料フリー! アメリカは曜日によってフリー、もしくはドネーション制度(入場者が入場料を決めて入場するシステム)の美術館も多いのだけれどもこちらはいつでもフリー。やはり美術には寛大な国ですね! ずっしりとした重みがあって、説得力のある感じ、一瞬目黒の庭園美術館を思い浮かべました。

恥ずかしながらここに来るまでずーっとハリウッド俳優の“Will smith(ウィルスミス)”と同姓同名のデザイナーか、もしくはデザイン学校を出た“Will smith”が俳優になる前はデザイナーだったのかと訳の分からない事を想像していたけれども、実は“Willi smith(ウィリースミス)”というデザイナーの展示会だった。アフリカ系アメリカ人のデザイナーで、ストリートクチュールの先駆者と評されていた。ウィリーはパフォーマンス、映画、アートなどを融合させて、衣類を人種、階級、性別からもたらすステレオタイプのイメージから解放するためのツールと捉え『ファッション民主化』を促進したとも言われていたそう。

ここでやっと気づいた。やっぱりウィルスミスではなかった。。
最初のセクションで初めてみるデザイナーの展示物に興味津々、早速暫く足を止めてしまった。



何気ない日常から芸術を見出していた“ウィリー・スミス”、際どいファッションもビミョーなラインで外さないセンスが人気になったと、私もすっかりファンになってしまった。
そうそう、ファッションとは服のことだけでないのだ。角度を変えてみればその人の生き方ですらファッションやアートになのだ。さらに、人種問題にしたって垣根を乗り越えられる場合もあるのだと、彼の作品を見て改めて思った。アートとファッション、人種を見事に融合させた展示会、終わる前にもう一度行こう!
素敵な庭で少し余韻を覚ましたあと家路に向かいました〜。

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Yuumi Saigusa
東京生まれ。 東京で法人を立ち上げ23年間アパレルデザインを主に活動していたが NYに住む!という願望を25年越しで現実化するため2018年に渡米。現在NY在住。 理想と現実の生活に日々苦戦をしている47歳。












































































