New York Christmas State of Mind

BAMA Diary 番外編

New York Christmas State of Mind

Contributed by The break of dawn

Trip / 2023.12.21

ハプニング満載のアラバマ留学は、わたしにとってかけがえのない日々だった。2022年の夏、いちばんの思い出を振り返りながら綴る、The break of dawn さんのアラバマ物語。


今回は番外編をお届け!

なぜなら12月。今年も大好きなクリスマスの時期が来たからです🌟
忘れられない、NYで過ごした去年のクリスマス。(大親友Ayaとね✌️)
『ホームアローン』や、私が映画の中で一番好きな『セレンディピティ』など。NYが舞台のクリスマス映画を観てきた人にはわかるでしょう、この高揚感。
観ていない人でも、人生で一度はクリスマスをNYで過ごしてみてほしい。そんないつかを夢見ながら、jolly なクリスマスを楽しもう😊

12/22-12/26、一年前から決めていたNY旅。Ayaが帰国する前最後の旅、NYでやったことはたくさんあるから、今回はクリスマスな気分になる思い出だけ🎄


12/22
American Museum of Natural History/ Serendipity3/ Midtown night walk




不思議なことに、クリスマスのNYはどんな景色でもChristmassy ムードがある。
@American Museum of Natural History



ORIGAMIのツリーが! かわいい! アメリカで日本の文化を見ると嬉しくなる✨

NYに着いたのは昼頃で、1日目はAmerican Museum of Natural History (『ナイトミュージアム』の舞台)で展示を見ていると、あっという間に閉館時間のアナウンスが聞こえてきた。そして今から向かう場所は、私が一番行きたかったお店、「Serendipity 3」。


Serendipity
映画『セレンディピティ』の冒頭。出会った2人がチョコレートシェイクを飲むシーンがここのお店。
『セレンディピティ』もクリスマス時期のお話で、こんなfortunate accident (幸せな偶然)を信じたいと思うような素敵なラブストーリー。クリスマスにぴったりの映画なんだ。私はNY行きの飛行機でも見た(笑)。


引用元:https://thatswhatshehad.com/serendipity-3-new-york-frozen-hot-chocolate/

中に入ると、たしかに同じお店だけど、映画で観ていたイメージ以上に装飾がファンシー(笑)。体が歪む鏡や巨大な時計、ピンクのライトとミラーボールで縁取られた壁の装飾。メニューとか店員さんの制服はアメリカンダイナーの雰囲気があって、夢に出てきそうなおかしな組み合わせ! とってもチャーミングなお店だったな💏



子連れの家族が多くて、隣に座っていたのはお母さんと10歳くらいの女の子二人。その子は派手なケーキがどんと乗っているシェイクを1人で飲んでいた。こんな小さい体で飲み切れるの!?(笑)



メニューも見ての通りビッグでユニーク! 右下に$1,000のサンデーもある?! 世界記録だって(笑)。

驚いたのは、目当てだったシェイク(正式にはFrrrozen Hot Chocolate)が13種類もあったこと! 迷ったけど、映画にも出てきたベーシックなFrrrozen Hot Chocolateを頼んだ♪
あとはナチョス。Ayaはポテトスキン(ポテトにチーズとベーコン、サワークリームが乗っているダイナーの定番)をオーダー。



これこそがFrrrozen Hot Chocolate!!!!
なみなみというか溢れている!



見た目は一口で食べたことを後悔する類の「甘さレベル100」なんだけど、実際はシャリシャリでおいしい。本当にホットチョコレートを凍らせたみたいで、甘すぎないチョコの味が美味しかった〜♩
ナチョスについてきたQueso(チーズ)もパクチーが入っていて美味しい。もしかして、この店が人気の理由はバーガーとかのメインが美味しいからなのかも? 周りの人はどでかいプレートにのったバーガーとフライを家族と、友人とで食べていたなあ。




Serendipity 3を出て、歩いていると煌びやかなショーウィンドウを見つけた。実はこのBloomingdale’sは『Serendipity』で2人が出会う一番冒頭の場面に出てくる高級デパート。

夜のNYダウンタウンは街中がクリスマスに彩られる、子供みたいにはしゃぎたくなるほどのカラフルな光とどこからか聞こえてくる音楽。







タイムズスクエアで仮装をする人の中にもグリンチがいる! これはクリスマスシーズンだけかも。



NYに来る前に、映画に出てきた“あの”お店を探しておくと、もっと楽しめるかもよ〜。
建物ごとラッピングがされたこのステーキハウスは『プラダを着た悪魔』で編集長用のランチとして用意したステーキ(Andyが急いで用意してもらった努力が「要らない」と言う一言で無駄になり、怒ったAndyが皿ごと流しに投げ捨てたシーン)が食べられる場所。
さすがNYだなと思う高価格帯で、学生の私は行くことはできなかったけどね(笑)。



12/23
MET /Broadway/ La Pecora Bianca


それでもせっかくNYに来たならお洒落なディナーをしたいと思って、23日の夜は「LA PECORA BIANCA」へ。ニューヨーカーが絶賛するパスタがあるお店。



お店の席はほとんど埋まっていたのに、1日前でも予約ができたんだ。カジュアルだけどお洒落な雰囲気でグループディナーをしている人も多かった。



カラマリ(イカのフリット)を前菜に頼んで、これがすごく美味しかった。続いて、私が頼んだのはRigatoni 。vodka sauceに惹かれてオーダーしてみた。湯気がおいしいことを物語っている。食べてみると、予想を超えた美味しさ。こんなにパスタで感動したことはないくらい✨パスタは全て自家製と書いていたけど、アルデンテのショートパスタの味は、とろっとしたトマトソースとクリームに絡めるともう……BARISSIMO!!(バリッシモ!!)
このお店は私の中でNYの定番にしたい。



食後はティラミスを頼むと、これまたボールでアメリカサイズのものが来た。2人で分けても多いくらいだけど、マスカルポーネのクリームとエスプレッソがたっぷり染み込んだチョコスポンジが美味しくてペロリと食べちゃった😋

この日午前中はMETを2時間で走り見て(当然足りないよね)、ブロードウェイで『CHICAGO』をみた。(最高だったな……。)
クリスマスといえば至るところにゴージャスなツリーがあるけど、METのクリスマスツリーは神聖な佇まい。アラバマ州はキリスト教を真面目に信仰している人が多いんだけど、教会のレディーがこのMETのツリーは見た方がいいとお薦めしてくれたんだ。
ツリーのオーナメントは天使たちが舞い地上の人たちを優しく見守っている。私は聖書を知らないけど、きっとキリスト教において大事なストーリーが描かれているんだろうな。
自然と優しい気持ちになって、愛と平和を願うクリスマス。ライトで彩られた華やかなツリーではないのに、一番オーラがあるツリーだった。





12/24 Christmas Eve
Central Park/ Madison Ave/ Ralph’s Coffee/ Grand Central Station


3日目ともなるとAyaも私もNew Yorker😚
朝はセントラルパークへ。
着くとクリスマスマーケットがやっていた。雑貨を売っているテントがたくさんあり、プラプラと見ているとロシアから買い付けたマトリョーシカが並ぶお店で足が止まった。私が知っている目が大きくて派手な色のではなく、手書きで愛嬌のあるやさしい顔。
サンタのモチーフ、オーナメントなどちょこちょこしたものがかわいくて、一つ一つ見ていると店主の男性が声をかけてきた。スモールトークがはじまると、彼の本業はウェディングカメラマン。普段はイスタンブールで仕事をこなし、この時期になるとクリスマスマーケットで店を出店したり、カメラマンとして働いたりしてNYで暮らしているそう。いわば2拠点生活をしているという。
NYでは純粋に夢を追っている人や自分の生きたいように生きている人が多くて、刺激になるなあ。
それにしても、このお店にあるマトリョーシカはとても可愛くて、親指サイズのオーナメントが特に気に入ってしまった。旅の土産にこれが欲しいというと、「今日はクリスマスイブだから、2人にプレゼントするよ。オーナメントから好きなものをとっていいよ」と言ってくれた。話が弾んで、彼の写真のInstagramアカウントまでフォローしてすっかり仲良くなった(笑)。
実はこの日、面白い出会いが多かったんだ(マンハッタンのラルフズコーヒーで超富豪の実業家に出会って話したりね(笑))。



サンタのオーナメントはNYの宝物に。Merry Christmasおじさん! この店主からは時々Instagramでリアクションがくる(笑)。


―それにしてもNYの冬は尋常じゃなく寒い。札幌育ちの私でさえ、昼間のセントラルパークがスキー場の山頂と同じ寒さに感じた。手袋を外せばたちまち指が動かなくなるほど。
クリスマスマーケットにきたからには、美味しいフードとホットドリンクが欲しいよね。ドイツやウクライナ、もちろんNYの有名店もたくさんお店を出していて、迷ってしまう。
エンパナーダや、ロブスターロールもいいし……hotのアップルサイダーは試したいな。
悩んだ末、私たちはウクライナ料理店のホットサンドに決めた。早速並んだらちょっと時間がかかると言われて、訳はあまりの寒さで水道が凍ってしまい朝一は全く稼働せず、1時間遅らせてさっきオープンしたばかりと言う。注文してから作り始めてくれて、パンを切っている手元はずっと寒さで震えていた……(涙)。サンドイッチのソースもシャーベット状になっていたことをすごく謝っていたけど、この寒さの中で、楽しい会話をしながら作ってくれたことがすごく嬉しかった。





サンドイッチの中にはハンバーグが二つ入っていて、バターが香るプレスされたパンは外がクリスピーで食べるとソフト。ソースは最後まで凍っていたけど(笑)。食べたことないホットサンドで美味しかったな。しかし熱々で出てきても時間勝負。10分以内には冷えちゃうからね。



12/25
Brooklyn Bridge/ Soho/ Washington Square Park/ Joe’s Pizza/ Rockefeller Center building/ St. Patrick’s Cathedral


Merry Christmas!! Merry Christmas!
知らない人とも、挨拶のように交わす。ホリデーシーズンではお店の人や出会う人とこの言葉を交わすことが文化で、人のつながり、温かみを感じる素敵な言葉。

昨日はマディソンアベニューのウィンドウショッピングをしたから、今日はブルックリン橋を見た後ソーホーでショッピング♩ という計画だった。
ソーホーで降りると、なんだか人が少ない。そしてお店がやっているように見えない。H&MもURBAN OUTFITTERSも全部閉まっている。ということは、おしゃれな古着屋もやっていない?

……そうか。今日はクリスマスホリデーなのか。調べるとカフェもどの洋服屋さんもやっていないみたい。

ソーホー楽しみたかったのにな……。しかしせっかく来たわけだし、どこか空いていないかなと思って、唯一? やっていたカフェに入った。外は人気がないこともあって、世界でこのカフェだけが動いていて、ゆっくり時間が過ぎているような不思議な感覚だった。美味しいコーヒーと中にヌテラが入った揚げたてチュロスを食べて、Ayaとアラバマや旅の思い出を振り返っていた。横の席ではNew Yorkerかなと思うお洒落な格好の人が座っていて、私は気になっていた。ちょうど彼が席をたつところで “I really like your outfit”と声をかけ、写真を撮らせてもらった。彼はイギリスから来たらしいけど、何もやっていない日のソーホーで1人このカフェにいること自体、New Yorkerっぽい😳





カフェを出た後は、ワシントンスクエアパークを散歩して、Joe’s PIZZAで巨大なペパロニピザを食べた。次に向かったのはロックフェラーセンター。この滞在中、ミッドタウンを歩くことが何回もあったけど、始めてこの中に入る。
私は『The Tonight Show starring Jimmy Fallon』が好きだから、あのスタジオがある建物にいる事実だけでも興奮したけど、やっぱりロックフェラーのツリーをみることが私の念願だった。ツリーとアイススケートをする人が絵になる。みたことがないほどの大きなモミの木にオーナメントはなく、眩い光の粒だけで美しく圧倒的な光を放つ。NYクリスマスのシンボルと言えるだけあって、ここまでクリスマスの楽しさとか希望を表すツリーはないなと、かなり見入っていた(観光客の数がすごかったけどね。次来た時は、展望台に行きたいな)。





夜は有名な教会St. Patrick Cathedral へ。ここでは25日のクリスマス礼拝が一日中行われていた。
ゴシック教会建築は中が美しい。天井に伸びるアーチとヴォールトは天に続く高さを表現している。どんな人種でも、キリスト教者でなくとも全ての人を歓迎する空間で讃美歌が響く。私たちはクリスマスにNYに来て良かった。本当の意味で愛とか人のつながりの暖かさをNYで気づくことができたから。

今年も素敵なクリスマスになりますように。そして来年は幸せな一年になりますように! 読んでくれたみなさんに愛を込めて。
Merry Christmas!!!💝



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