Bis bald!

Alles Gute #17

Bis bald!

Contributed by meg

Trip / 2024.06.24

悩み事が尽きない日々をリスタートするため選んだ街は、ドイツ・ケルン。自分でもまだ分からない「何か」を求めて、ときめく音の鳴る方へ進もう。「もうワクワクすることしかしたくない!」と心に決めたmegさんが綴るドイツ留学日記。

#17




ベルリン最終日。
みんなにお別れをする。

変わらない朝。
私が宿を出る頃にはみんなリビングにいて、イタリア人のMarcoは白ブリーフにピチTという私が思い描くイタリア人ど真ん中の装いで朝の準備をしていた。イタリア人男性は白ブリーフを履く人が多い、みたいなことを聞いたことがあったけど、本当なんだろうか?

ルームメイトでお世話になった人の中には、イスラエルから来ている人もいた。
その女性は息子が大学を出て仕事と家を見つけるために一緒にBerlinに来ていて、落ち着くまではBerlinにいるとのことだった。

彼女はキッチンでよく料理を作っていて、それをいつも「食べる?」と分けてくれたり、シャワールーム用のスリッパを貸してくれたり、朝ごはん用のしょっぱいクッキーをくれたりと、本当によく気にかけてくれていて、みんなのお母さん的存在だった。
実はこの日まで、彼女はインドから来ていると聞いていたので、会うといつもインドの話をしていて、インドにルーツを持つ家庭のベビーシッターをしていたこともあった私にとって、インドの食や文化についての彼女との会話はいつも楽しかった。

でも、最終日になって「あなただけに言うね」とイスラエルから来ていることを打ち明けてくれたのだ。

私は彼女に「これからもドイツにずっといるの?」と質問した時があった。
そうすると「自分が住んでいた美しい国があるから、私はそこで暮らしたい」と彼女が答えていたことを思い出して、私はハッとした。

ドイツでの生活は本当に充実していて、このままドイツで生活していくことを何度も想像した。
でもそれと同時に日本の家族や友人、恋人や、日本の当たり前の生活もずっと心の中にあって、これから先どこで暮らしていきたいかは変化していくだろうけど、どこでも、どんな状況でも自分の国は美しいと胸を張って言える自分であり続けたいと思った。


その後は、本屋やギャラリーを見てまわる。
たまたま入ったギャラリー「ARTES」でStephan Balkenholというアーティストの作品に出逢った。すごく素敵な彫刻の作品を作っているので見て欲しい。Webshopで作品を買うこともできるみたい。





この周辺にあったギャラリーでは、ベルを鳴らして入る所が多くてどちらかというと“売るための”ギャラリーという印象を受けた。
本屋は3軒まわったけど、特に「Motto Berlin」は、面白い場所だった。

実験音楽のようなエッジの効いた店員さんの選曲は気になったけど(笑)。アーティストの作品から素人の作品まで雑多に並んでいて、zineは個人的なものであることが大事だな、と初心に帰れた気がする。





4日間のベルリンの旅。
何もしなかったようでいて毎日が濃い時間だった。
なんかわからないけど、また戻ってきそうな気がする。



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