Own Beautiful Adventure in Mexico #80
そうだったんだ
Contributed by Nachos
Trip / 2023.09.14
#80
今日も朝から青空が広がっている。
日陰になっている2階から太陽の光が照りつける下の道を見つめながら物思いにふけっていた。そりゃ、もうこの時間は灼熱です。
夜と違って昼間は暑すぎてあまり人が歩いていない。
この通りは数年前とさほど変わっていない。
けれど私は正直、この思い出の場所に再び来て、数年前の雰囲気と違う現実を見て少し落胆していた。
あのゆったりとしたビーチは人でごった返し、海の中も人で溢れかえっている。
美しい思い出だけに、そう思ってしまったのかもしれないけれど。なんか思い描いていたのと違う……と。
そんな時、友達が「波は相変わらず小さいままだけど、もうここの街の滞在もわずかだしわがまま言わずに入ろう。」と誘ってくれて海へ。
もちろん私はサーフとカメラの二刀流スタイル。
気持ちよさそうに波に乗って私の前を通り過ぎていくサーフガールたち
この感じは変わっていない。だよね。それが大事なんだからこれでいいのか!
と海の中でひとり、自問自答。
そして海上がりはもちろんこれ!
私の定番はマンゴーとスイカのチリソルトをトッピング。
やっぱりこれに限る。ビタミンが体に染み渡る感じ?
ご飯はまたまたお気に入りのタコス屋さん。ここには何回行ったことか。
しかもほぼ頼むメニューは決まっているのに飽きないから本当に不思議。
そのあとは少し街をぶらぶらした。
夕方に近づいてくると人が集まってくる。
変わるものと変わらないもの。
変わってしまった……、って嘆いていたとしても、
本当はあんまり変わってなくて、ただ自分の受け取り方が変わったから余計にそう感じたりするときもあるかもしれない。
いろんな感情がこの街の中で生まれた。
出発する前に日本であった理不尽な出来事や、前の街で体調を崩したことを引きずり、メンタルが弱っていたのかもしれないけれど、なんだか心の中のジレンマなのか何なのか、訳がわからず苦しくなったりしていた。
何日か経ったある日、そんな私の姿を見かねた友達がハグをしてくれた。自然と涙が溢れてきた。
そこから少しずつ、心が軽くなった。
最後の日の朝。
急に“この感情と向き合えることが出来たということだけで良かったんじゃないか”と、ストンと腑に落ちた。
そしたら頭と心がクリアになり、また最初にこの街にきたワクワクな気持ちが蘇ってきた。
“このことを知るために原点に戻って来たんだね。”
この街を出るバスの車窓から。
アーカイブはこちら
Tag
Writer
-
Nachos
海と旅に魅了され、サーフボード片手に様々な国へサーフトリップで訪れる中、海と自然を愛しながらハッピーに輝く女性達をたくさん目にし、その空気間、美しい瞬間、旅やライフスタイルを自分なりに伝えたいと思いカメラを手にする。女性目線と女性にフューチャーした”saltybabe photo”を世界中の海を旅しながら撮り続けている。