ドイツへ

A Spell On You #1

ドイツへ

Contributed by Aya Ueno

Trip / 2024.01.30

フォトグラファー/ライターの上野文さんの新連載『A Spell On You』。2022年の秋に渡ったドイツ・フランクフルト、フランス・ニース&パリでの様子を、彼女の“トキメキ”が詰まった写真と共に綴ります。

#1


こんにちは:)
今日から新しい連載、今回もヨーロッパの旅、ドイツ〜フランス編だ。

旅行するたびに、自分じゃない誰かに向けて、その情景や心の内をつらつらと文字にする。画面の向こうにいるのは誰か分からない、でも、誰かが読んでくれている(たぶん)。気づけば連載は3本目になり、私にとって書くことは何より大好きなお仕事となった。だから、また新しいエピソードを始められることに、冒頭早々、嬉しい! ありがとう! って気持ちでいっぱいだ。Mo-Greenの皆さんと、もちろん読んでくれている皆さんにも、感謝。

A Spell On Youも、旅行先で起こった、何気ないけど心に残ったシーンについてたくさん書きたい。これを読んでくれるあなたも一緒に、なんだかあったかい気持ちになったらいいな。

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2022年、秋。親友のまりかと一緒に、またヨーロッパ旅行へ行くことになった。

旅は全部で10日間ほど。フランクフルト、ニース、パリと3都市を巡る。フランクフルトにいきたかったのは、友だちのつむちゃんがお嫁に行ったからだ。つむちゃんの苗字はライフになった。ライフ家を、ずっとずっと訪ねたかった!

空港でまりかと落ち合って、飛行機に乗った。まりかとのフライトはもう何回目だろう。学生時代に行った海外旅行はほとんど一緒だった。ロンドン留学中は、彼女もパリで勉強していて、私たちは国も違うのに合計42日間も一緒にいたのだった。

旅先、限られた時間の中で、予定がびっちり詰まっているのは疲れるし、かといって土地勘もない中行き当たりばったりなのはなんだか落ち着かない。わたしとまりかは、性格や趣味は見事なほど正反対なのだけど、そんなお互いをよく知っていて、特別な相性の良さがある。旅先では、上手に補い合えるから、だから彼女との旅行はいつも楽しい。

昨年と違って、コロナコロナと騒がれることも段々と減り、その代わりにフライト費用は以前と比べて容赦なく高くなった。私たちが取ったのはスリランカ経由のフランクフルト行き。スリランカがどこにあるのかすら、正直知らない(笑)。


無事に搭乗。フィルムカメラもしっかりX線から守った。




お世辞にもきれいとは言えない上に、狭すぎる飛行機に乗って、スリランカに到着。空港内のWiFiは繋がっていないも同然で、トイレは見たこともない形、免税店は廃れている。しょっぱなから中々ハードな旅路だけど、まりかが一緒ならもはや楽しい。手でたべる人たちの隣でスリランカ料理を食べたり、ちっちゃな椅子に座ってマッサージを受けたりしていたら、意外とあっという間に搭乗時間になった。






マッサージの感想は良くも悪くも記憶にない





飛行機までのバスは激混み。


その後、数時間揺られて、丸一日経った頃、やっとフランクフルトに着いた。体は痛いけど、すっきりとした朝、意外と元気だ。



ここからは別行動。わたしはつむちゃんのお家へ、まりかはロンドンから来たなあみんの元へ。また4日後! 空港でね。


つづく。



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#Greenfields I'm in love
#Gloomy day All day

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