カルボナーラの要

Mamma mia! #146

カルボナーラの要

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2023.02.07

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。日本では嫌いで食べなかったカルボナーラ。イタリアに来てから好きになったので、たまに家でも作る。そんな絶品カルボナーラの秘密。

今年は、普段以上に身体に良いものを吸収しよう、そんなテンションな私。

そして前々回、ここでも「BIOの卵を買うことにした」と、コメント? 宣言? をしたのだけど。
その後、そのBIOの卵を使ってカルボナーラを作ったら、めちゃめちゃ美味しかった。

これがその噂のカルボナーラ。


パッケリで作ってみた。それにしてもこのパッケリ、デカい!


卵を変えるだけで、こんなにも味に差がつくんだ、と改めて驚かされ、食材へのこだわりがさらにアップしつつあるここ最近(笑)

さらにその数日後、リクエストに答えて再度夕食にカルボナーラを作った。
もちろん同じBIOの卵を使って。
でも、前回ほどの感動はなく、残念な気持ちになった。
もちろんまずかった訳ではなく、十分美味しかったけど、何か違う気がした。

完全に個人的な意見だけど、原因はきっと、卵。
BIOの卵で、
スーパーに入荷してまもないタイミングのもの。
これが絶品カルボナーラの必須条件のようだ。
さらに言わせてもらうなら、グアンチャーレの塩分にも気をつけたいところ。
あまりに塩分が多いと塩っぽくなる&食後数時間はずっと喉がカラカラ、カラカラ(笑)
あと、ペコリーノが新鮮でクオリティーが高いということも重要!!

結果、必須条件はBIOの卵だけじゃなくなった(笑)
すみません。

ということで、スーパーに入荷してすぐ(ぐらい)のBIO卵と、良さげなペコリーノを買い直して、後日リベンジしたら、

じゃーん!!!


絶品カルボナーラの出来上がり!


ほら、やっぱり!!
結果、入荷してすぐの新鮮なBIO卵を使うと絶品カルボナーラが出来上がることが判明。

ちなみに、本場イタリアのカルボナーラは日本のカルボナーラと違って、生クリームを使わないのだ。
イタリアでは、グアンチャーレ(豚のホホ肉)とペコリーノという可愛い響きの羊のチーズをふんだんに使う。
なので、イタリア人が日本のフュージョンカルボナーラをみると絶句!?発狂!?するんだとか(笑)


具材はこんな感じ。卵とグアンチャーレとペコリーノ。



トラットリアで食べたカルボナーラ。私が食べたくて頼んだのに、「私が作った方が美味しい」と思ってしまった。そして、残念ながらミラノに美味しいカルボナーラは少ないみたい。


BIOの卵にしたら、
「ミラノのトラットリアよりも美味しい」
と、自信を持って言えるぐらい、OTTIMA カルボナーラが作れた(笑)

では、また来週!



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