
Greenfields I'm in love #30
はじめてのブライトンと、ひとり散歩。
Contributed by Aya Ueno
Trip / 2021.03.12
#30
パリから親友のまりかとねるがやってきた。この日はロンドンを南下し、イギリスのはじっこ、ブライトンへ。暖かくて穏やかなリゾート感があって、ロンドンからそう遠くもないのに雰囲気が全然違う。
「久しぶりに海を見たい!」と海岸の方へ向かうと、その道には可愛い雑貨屋さんやお菓子屋さん、レコードショップ、古着屋さんなど色んな小さなお店が並んでいて、物価も安いし楽しい。

まりかとねる。

道端で見かけた男女。

休憩中? タバコを巻く女性達!
海の手前で王室の離宮であるロイヤル・パビリオンがあったので立ち寄った。ロンドンでも数々の建造物を遺すジョン・ナッシュによって改修されたここは、インドみたいな、中国みたいなエキゾチックな雰囲気がある。

宮殿の前には庭園? があって、お花が大好きなまりかは嬉しそうに写真を撮る。

一方ねるは、路上ライブをしている男性に釘付け、どんどん彼に近づいて写真を撮る。まったく動じずに気持ちよさそうに歌う彼。
そのあとはテーマパークみたいな場所、パレスピアへ。ここではコインゲームやボードゲームに没頭! 実はここでは、本物のコインを使っているのだ。単純なゲームばかりだけど、だからこそつい夢中になってしまう。

ボードゲームも充実!
外へ出ると、もう7時過ぎだというのにまだまだ明るい。海岸を背景に、3人で肩を並べてチェキを3枚撮った。みんな、行きのチケットと一緒に携帯ケースの中にしまった。
海岸に座って、午前中に行ったアフタヌーンティーのスイーツの余りや、行きしなに買ったフラットピーチを食べる。普通の桃をうえから押したみたいなブサイクな桃だ。それに、普通の桃と同様、表面に薄い毛が生えているし、「絶対このまま食べれないでしょ!」っていう見た目なんだけど、皮のまま食べられて、齧ったら柔らかくとてもジューシー。すごく美味しいんだ!
ねるのライカでお互い撮りあった。このカメラはもちろんカラーも撮れるけど、ねるはもっぱらモノクロ派。わたしは今まで白黒で撮ることはあまりなかったけど、ねるのおかげでその良さがわかってきた。色がないからこそ、ストーリーを想像させられるし、写真に深みが増す気がする。

大好きなまりか!



そう、このブライトン小旅行は、写真の旅! という感じで、私たちは本当にたくさんの写真を撮った。自分達だけではなく、いいなと思ったら"素敵だから写真を撮らせて!"と声をかける。みんな二つ返事で受け入れてくれて、お気に入りの写真はどんどん増えていった。



海岸にメリーゴーランドがあった。
ロンドン行きの終電の電車に乗るために、帰りは海岸沿いをゆっくり歩きながら駅へと向かう。温かい風がとっても心地いい! 帰りは、日本食屋さんでテイクアウトして車内で食べた。外国の日本食って、日本のそれとはやっぱり違うけど、これはこれでわたしが大好きだ。
ロンドンに着いたら、もう9時を回っていて、あたりは真っ暗。本当に楽しかった!! 朝ごはんの約束をして2人とお別れ。
学校の近くに小さな変わった教会がある。土日は礼拝があり、平日は座席で朝ごはんが食べられるのだ。教会なだけあってメニューは素朴な感じ。頼んだスープは優しい味で、ものすごく美味しかった!

少し暗めで静かな雰囲気。
さて、とうとうお別れの時間! 2人は空港へ、わたしは学校へ向かわなきゃ!
「バイバイ!ありがとう」
半月後のパリへのフライトを取っているのに、すっごく楽しかったからやっぱり少し寂しいな。
ある日、放課後の予定がなく、何をするか考えていた時(毎日何かしないと気が済まない)、近くの家に住む友達のダニが言っていたことを思い出した。地下鉄でも40分かかる道のりを歩いて行ったというのだ。(理由は、暇だったかららしい)散歩が大好きなわたし。この距離は流石にやばくないか? と思ったけど、ものは試し! 嫌になったら、地下鉄に乗ればいい。今日は歩いてお家に帰ろう。
『Muppin』という、自分で好きなマップが作れるお気に入りのアプリがある。四六時中、本やSNSで面白そうな場所を見つけるたびにこのマップに入れているので、わたしのMuppinには全部で1200件以上のピンが経っている。せっかくだから、学校から家までの帰路にポツンと立ったピンの場所に寄ることに。何で見つけたか忘れたが、アンティークショップだった。
その辺りは移民街で、若干スラムっぽい雰囲気があった。こんなところにあるのかな? と心配になったけど、案外すぐ見つかった! 入り口は狭いけど、中はめちゃくちゃ広くて6階くらいある。建物の中は、いろんなアンティークショップがびっしりと入っていて、メインは家具。変わった形や色味の素敵すぎるインテリアがたくさん。もう本当に本当に可愛くて、すっかりと惹き込まれてしまった。別の世界に迷い込んだ気分だ。


もちろん買えるわけではないけれど、いつか大人になったら、旅先でこんな一点ものを買い集めて素敵な家を持ちたい。夢を膨らませて、上から下まで何時間もかけて歩き回った。こんな素敵な場所に来られて嬉しかった。散歩ってやっぱり楽しい。
家に帰ると、ご飯の時間だった。かなり長い時間滞在していたみたい。

この日のごはん! 美味しかった。
ご飯の後は庭でホームメイト達とのんびりした。

2人ともかなりベビースモーカーで、常に口から煙が立っているような。
西日がとっても綺麗! 8時になっても日が落ちない。日が長いと、1日が長く感じて嬉しい。
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Aya Ueno
兵庫県神戸出身、東京在住のWriter/Photographer。学生時代に渡ったイギリス留学を機に、人や、取り巻く空間を魅せる表現に興味を持ち、現在Containerをはじめ、カルチャー、フードメディアにて発信中。
https://www.youtube.com/channel/UCWfDSrQigMmtVBmbirTTNgg
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