Unforgettable homemade Sicilian dishes, and beach days

Piccola Stella #3

Unforgettable homemade Sicilian dishes, and beach days

Contributed by Shiori Ota

Trip / 2024.04.26

人生のインスピレーションを探しに、東京からイタリアへと飛び立った。現地で暮らすように旅をするフォトグラファー・Shiori Otaさんが、道中に撮り続けた写真と共に綴るイタリア滞在記。

#3


今回は、ロイおじいちゃんの美味しいご飯とローリーおばあちゃんとのビーチ日和の日々について。


多分旅の中で食べたものトップ3に入る、最高に美味しかった海鮮スープ系のパスタ/干される水着と服(太陽強くて秒で乾く)




朝起きてキッチンに向かうと、ロイおじいちゃんはいつも起きていて、ステイしているゲストがいる時は彼らのための朝ごはんを作っていた。



私の朝ごはんは、硬めのパンをスライスしたものと、手作りのジャム、そしてエスプレッソ。朝ごはんはたくさん食べたい派なのではじめは物足りなかったけど、お昼がいつもたくさんですごく美味しいので我慢できるようになった(笑)。
日本では絶対普通のコーヒー飲むけどエスプレッソが定番になっているイタリア滞在中。







英語を話さないロイおじいちゃんとコミュニケーションするのは、私の足りないイタリア語で「手伝いましょうか?」とか欲しいもの、食べたいものを伝える程度が限界レベルで、かなりもどかしかったけれど、顰めっ面なのに優しくてキュートなロイおじいちゃんはとても愛らしかった。

日によって過ごし方はかなり異なるものの、やはり田舎生活。9月、葡萄畑も手入れはそんなに大変な時期でもないということで、お掃除やゲストの対応、やることはちらほらあるけれど、無理はしない、たくさん休憩する、“美味しいご飯をみんなで食べることを楽しむ”が基本な生活。

毎日すっぴんで、太陽の光をたくさん浴びてよく寝てよく食べて、やるときはやることやるっていう生活。見返してみるとほんとに日焼けがすごい。



ローリーおばあちゃんの気分で、週に2、3回ほど彼女が大好きなビーチに行く時は私もお供。

海へ行く道では、たくさんいろいろなことを教えてくれた。シチリアの土地のことや、彼女が若かった頃の話。英語の教師をする前は、留学していたこともあると言っていた。イギリスだったかな? その時代は女性で留学することも珍しい方だったらしく、彼女の母親も寛容な方だったからと言っていた。


右奥に泳いでいるローリー/ エスプレッソBarで朝ごはん






立ちながら海に浸っておしゃべりする人や、こんな風に座ってチルってる人もちらほら。ローリーのお気に入りスポットは岩の影がある具体的な一箇所。


海沿いをお散歩していたら見つけた石の渦巻き/イタリア語レッスンのポッドキャストをひたすら聴いていたお気に入りヘッドフォンとローリーの赤いチェア


ロイおじいちゃんは行かないの? とローリーに聞くと、彼は海に行くのはあんまり好きじゃないの、昔は無理して一緒に何でもかんでもやりたい気持ちだったけれど、もうこの歳になるとお互い自由に好きなことをして別の時間を過ごすのもいいと感じるの、と。

いい距離感でゲストハウスを切り盛りしている2人の生活は見ていてとても穏やかな感じがした。年老いて長生きするなら、海の近くで大切な人と(でも自分のペースで)こんな風に生きていきたいかも。









写真がないけど、食事の時は葡萄の栽培から行っているナチュラルワインをみんなで昼から飲んで、デザートはとれたてのフルーツを。ご飯は大体パスタかリゾット。どの料理も栽培したオリーブオイルがたっぷり使われていて、もちろんいつでもいちじくは冷蔵庫で冷やされていて、最高のおやつに。






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