ボロネーゼが食べたくて

Mamma mia! #10

ボロネーゼが食べたくて

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2020.06.02

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。いくつかのお店もオープンし、バールのテラスも満席、街に活気と笑顔が戻って来た。そして、この土曜は、中世の街並みが広がる美食の街、ボローニャトリップ。

#10

クラスメイトのAndresからベネツィアの素敵な街並みを背景にして撮った陽気な動画が送られて来た。ミラノから友達のいるベネツィアへ遊びに行った以来、ずっとそこで過ごしているみたいだし、私もどこか行きたいな〜なんて思っていたの。

ってことで、ボローニャまで日帰りで。

ボローニャは、みなさんご存知、ボロネーゼ発祥の地。
イタリアの中でも世界中のグルマンたちを魅了する美食の街なんだって。

そういえば、8年前初めてのミラノ出張でコーディネーターさんが連れて行ってくれたレストランのボロネーゼが美味しすぎて感動したっけな。
本場の味はどんなものだろう?と考えるだけでワクワクしてくる。

AngeloとAdriana。
イタリア人2人とのボローニャトリップなんて心強すぎるね。

当日、待ち合わせは電車に乗る30分前に駅で。

なぜ30分も早く待ち合わせるのか、というと、
「電車に乗る前にバールへ寄ってエスプレッソを飲もう」

そういうことだった。

朝からエスプレッソで目を覚ましたら電車に揺られること2時間ちょっと。
ボローニャへ到着。

着いた瞬間、3人でバールへ行き、またもやエスプレッソを。

そのあと、とりあえず有名な観光スポットを制覇したところでお腹も空いてきたのでレストランへ。

待ってました! ボロネーゼの時間!!

ネットで調べたボロネーゼがオススメだと言う「Sforlia Lina」へ。
お客さんも適度に入っていて、自然光が差し込む店内の雰囲気もいい感じ。
席は空いているけど、人数制限しているので2分ほど待って中へ入れた。



入口に置かれた消毒液で手を消毒してから中へ。



テーブルに案内されメニューを拝見。
昨日からランチは絶対にボロネーゼと決めていた私。
イタリア人二人は、「これ絶対美味しいね!」って言って郷土料理のトルテリーニ・イン・ブロードと言う鶏のブロードでスープ仕立てにしたパスタを頼むと言う。

イタリア人2人が言うから、正直私の心も揺れ動いたけど、
昨日リサーチした時から
「ボローニャでは絶対にボロネーゼを食べるんだ!!!!」

と強く心に決めていたので、「ボロネーゼにする!」と言い放って、決心が揺らがないようトイレへ行った(笑)。

カトラリーは、パスタがリングがわりに。可愛い。



本当にスタンダードな、ザ・ボロネーゼ。



念願のボロネーゼ様とのご対面。
もちろん麺はタリアテッレ。自家製の手打ちパスタだから1本1本が長くて何回フォークを回転させても巻き終わらない。

アンティパストに生ハムの盛り合わせを食べていたので、ボロネーゼは量が多くて全部は食べられなかったけど、本場のボロネーゼに大満足してレストランを出た。

これが一度心を持っていかれそうになったトルテリーニ・イン・ブロード。確かにスープが美味しかった。



南京錠がかかった柵。



有名な塔、アジネッリの塔というらしい。隣はガリゼンダの塔。わかりにくいけど、2つとも斜塔です。



ボローニャの街並み。



ボローニャはこのアーチ型になった建物が有名。



この通り、VIA DELL’ INFERNOって言うんだけど、日本語にすると、地獄の道。



中世の街並みのところどころにグラフィティアートがたくさん。



ピッゼリアのテラスアート。



お腹もいっぱいになったところで、ボローニャを象徴するマッジョーレ広場にある石段に座って少し休憩。
慌ただしく欲張りな旅行はあんまり好きじゃないのでゆっくりする。

ビーチハンターな私。
ボローニャから電車で1時間半のところに素敵なRiminiというビーチリゾートがあるんだけど、そこではすでに海水浴が始まっているみたいで。今度はそっちへも行きたいな。

そんな話をすると、
イタリア人に、ティーンエイジャーが遊ぶビーチだから行きたくない、とバッサリ。

ボローニャの中心地、マッジョーレ広場。



そして、またカフェでエスプレッソを飲んで帰りの電車へ。



今週のサラミ。


ロンバルディア州のEffesalumiのサラミ、MIGNON。
このコロッとした小さなサラミが連なっているのが可愛いくてお買い上げ。程よい塩っけに、柔らかすぎず硬すぎない食べやすい噛み応えで、アペにぴったり!


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