ウィリアムズバーグでグラフィティ<br/>を集めてみた。<br>

IMAGINATION TRAVEL #7

ウィリアムズバーグでグラフィティ
を集めてみた。

Photograph(TOP):Kazuhiro Shiraishi

Trip / 2019.03.19

旅に不慣れな男が、旅の予行練習をするために、ストリートビューを使って妄想旅『IMAGINATION TRAVEL』に出るこの連載。第1編は、魅力的かつ魅惑的なビッグシティ「ニューヨーク」へ。7回目となる今回は、ウィリアムズバーグに旅してみた。


街を歩く! そしてグラフィティ賞を決める! 個人的な見解で。
ブルックリンのなかでも人気のウィリアムズバーグは、ニューヨーク観光の際には必ず抑えておきたいエリアのひとつ。食べ歩きやショッピングなどが楽しめるだけでなく、レベルの高いグラフィティが街のいたるところに! 食べ“られない”、買え“ない”ストリートビューの旅だから、勝手にグラフィティ賞を作って散策してみた。

ジブリ賞

壁にある凹凸のニュアンスを生かして配色されたカタツムリ。背中の巻貝のてっぺんには電話ボックスかな。動く城が出てきたり、猫バスが出てきたり、森の精霊が出てきたりするジブリ作品に、こういうのいなかったっけ?

藤子・F・不二雄賞

空を飛んでお星様の近くで街を見下ろす。小さい頃にこういう妄想膨らんだよね。ドラえもん、パーマン、オバケのQ太郎、キテレツ大百科など、幼心に壮大なロマンスを描かせてくれた大先生の作品を思い出す。

あの頃の夏休み賞

小学生の頃、家族で行った夏休みの旅行。ギラギラ照りつける太陽のもとで、走り回って、虫取りをして、みんなでお弁当を食べて……。そんな微笑まくノスタルジックな記憶を思い出させてくれた作品。

巧妙な角使い賞

鮮やかな色使いもさることながら、建物の角の使い方がお見事! トリックアートのように立体的に見せている作品。

ひとのときを、想う。賞

ダークトーンのカラーでまとめたグラフィティ。喫煙者に対するメッセージを作品に落とし込んでいると思われる。中央にいる赤ん坊を取り囲むようにタバコが配置され、副流煙による被害やポイ捨てによる環境問題に対するメッセージなどが辛辣に伝わってくる。

80〜90年代にインディーズ音楽業界から端を発し、現在では、芸術、ファッションなど、あらゆる分野のアーティストたちが集まってくるウィリアムズバーグ。独自の文化を育んでいるこの街の景色を楽しみながら、気ままにぶらぶら散策してみると楽しいはず。ふらっとレストランやバーに立ち寄って、主要産業のひとつであるビールも、ゆっくり味わってみたいものだ。

グラフィティ探しの途中で見つけたほのぼの。

子供たちの、若者の、お年寄りのほのぼのーとした景色。




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