Mamma mia! #121
豊かで美味しいボルドー
Contributed by Aco Hirai
Trip / 2022.08.16
#121
車内から撮った風景、目の前に広がるのは葡萄の木。
車の窓を開けながら、少し強めで心地良い、そんな風を肌で受け止めた。
そして、目を閉じてゆっくり外の空気を吸い込む。
目の前に広がるのは程よいバランスで散らばった空の青と白い雲。
それから豊かな自然と葡萄の木。
私はボルドーにいた。
車で10時間かかったので疲れもあるけど、なんだか解放感たっぷりで、外の空気が新鮮で美味しかったのを覚えている。
フランスに来るのはちょうど3年ぶり、そして初めて訪れるボルドーという街。
新しい場所はいつだって高揚感と刺激を与えてくれるもの。
そして、自分の中にストックされている街とジャッジされながら、記憶として人生に刻まれていく。
なんだかフランスっぽい可愛らしさがある。
ボルドーの中でもこのエリアは一言で言うと「牧歌的で美味」。
というのも、自然がとても豊かで、人が穏やか、そして食べ物がとにかく美味だったから。
街へ出れば笑顔と一緒に「Bonjour」、「Bonsoir」が飛び交い、
必要最低限の電子機器のみが揃うミニマルな宿泊施設に、風通しが良くエアコン不要な部屋、
まるで家族のように迎えてくれて、送り出してくれる、親しみ溢れる宿のオーナー夫婦、
そして、レストランで食べたのはシンプルなオーガニック野菜に、カマンベールチーズ、
朝食は、近くのブーランジェリーでクロワッサンを食べ、大量のバケットを抱えて宿へ戻る。
ウエディングパーティでは、新鮮な野菜が美しく調理され、美味しすぎて飲みすぎてしまうシャンパンと赤ワインに出会った。
ほら、豊かな自然と、優しい人と、美味しい思い出で埋め尽くされた。
久々に食べるフランス仕込みのクロワッサンが美味しすぎて虜になった。
ボルドーのパンは忘れられないほどダントツで美味しかった。
本当はバゲットを小脇に抱えたかったんだけど、大量すぎて前で抱えることに(笑)。
さすがフランス。バゲットの自動販売機を発見。
空気が澄んだ早朝のボルドー。
アーカイブはこちら
Tag
Writer
-
Aco Hirai
2004年オーストラリア移住、2005年帰国、2019年マルタ島留学、2020年イタリア移住。 海外で活躍する日本人を取材したImhereマガジンを不定期で発信しています。(インタビュイー募集中)