Mamma mia! #26

悔しさと悲しさと闘争心と

Contributed by Aco Hirai

Trip / sep.22.2020

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。絶好調なはずの私のフィレンツェ生活も、ペルッメッソ更新と言う大きな壁にぶち当たり今週はちょっぴり落ち込みモード。でも、負けてられない!とまた奮闘中。

#26

大きすぎず、小さすぎない街、フィレンツェ。
外を歩けば身近にアートやファッションを感じられる心地良さ。
友達はいないが、担任の先生も教え方が上手で、スクールライフは充実。
毎朝、学校のレセプションの人たちに「Buongiorno!」と気持ちよく挨拶する瞬間なんて、高揚感を覚えるほどだ。
そう、すべてが順調だったから1週間ですっかりこの街の虜になった。
「フィレンツェこそ、自分に合う場所かもしれない!!!」
なんて、勘違いにもほどがあるけど、そんなことを思ったりして(笑)。

おかげさまで、新天地で気持ちも新たに生きています。
でも、心が折れそうな時もあって、フィレンツェでの2週目は、まさにそんな憂鬱な気分でスタートした。
と言うのも、今週は、ペルメッソの申請のため、先月送った資料の原本を持ってミラノのクエストゥーラまで行って来た。


久々に来たミラノのチェントラーレ駅。前回来た時はロックダウンがあけてすぐだったこともあり、閑散としていたけど今はそうでもない。

結果、申請がうまくいかなかった。初めは順調に言われた資料をテンポよく渡していたんだけど、途中で
「これでは受け付けられない」と言われてしまった。
どこの国も同じだと思うが、申請って担当者が鍵を握っている部分があるから運次第なところもあるんだけど、こうなってしまった以上どうしようもない。でも、わざわざフィレンツェから時間と交通費をかけて来たわけだから「はい、そうですか」と簡単に引き下がるわけにもいかず、担当者に必死で説明した結果、今日はどうにもならないので一旦審査する時間が必要ということで出直すように言われた。
そして、担当者の冷たい視線を思い出すだけで苛立ってくる。まるで獣を見ているかのような、完全に蔑んだ目だった。
悲しさと悔しさでぐっちゃぐっちゃにかき乱された私の心。
こんなに落ち込んだのは久々。

でもその心を落ち着かせてくれたのは、ランチで行った定食屋さん。
友人に状況報告をしながら、盛り盛りに盛られた唐揚げ定食を食べていたら、なんだか負けてらんない!って闘争心が湧いて来た! そして、日本人の友人から、万が一来週の審査でNGを出された場合のアドバイスもあり、手続きは大変だけどなんとか解決策も見つかりそう。
とりあえず、来週はうまくいきますようにと願うばかり。


ヴォリュームたっぷりの唐揚げ定食!店員さんに「ご飯もお味噌汁もおかわりしてくださいね〜」なんて言われたのは久々だ。

さて、テンション低く始まった1週間もあっという間に週末を迎えたので一人バーへ。
店内は真っ赤な壁で彩られ、随所にぺインターであるオーナーが描いた絵が飾られている、とってもユニークな感じのバー。


SNSで見つけた「THE ART INN」。






とっても物腰が柔らかいバーマンのSilvioさん。


お客さんも少なかったので、バーマンのSilvioさんが話し相手になってくれた。

フィレンツェで写真を撮っている日本人の方もよくこのバーに来るらしく、いつか会えるのが楽しみだ。

では、また来週。

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