To Me, Somewhere in the World #89
さすがに移住者っぽい?3年目の夏も長野で
Contributed by Yoko
Trip / 2023.08.02
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。
#89
長野に来て3度目の夏を迎えた。何度迎えてみても暑い。特に今年は暑い。居る場所を間違えた?冬も含め。なんて思いながらも、今に至る。若い友は外の世界へ旅立ち、同い年の友の子は乳児から幼児になるくらいには日々が流れていった。街を歩けば誰かに会うようなことも増え、この店に行けば誰かに会えるかも、というのもありつつ、居ても帰ってきても心地良い街になった。とはいえ、いやはや、月日が流れるのは早すぎる。
天気良好。美ヶ原。
丸2年を過ごしながらも、北海道と同様に広い長野では行ったことのないところも多い。この週末は初めて美ヶ原へ行ってきた。ずっと行きたかったのだけれど、行きそびれていて。松本で車を借り、南信に移住した友と合流して山道をひた走る。「松本からなら行きやすい」と別の友からアドバイスを受け進んだが、なかなかの山道。猛暑日ということもあって汗も冷や汗もかきながら、標高2000m弱の目的地へ向かった。
いろんな展示があった。
美ヶ原高原美術館のあるところまで来たら、さすがに少し涼しい。直射日光は厳しいものの、気温は下界よりも低かった。早速、点在する展示品の数々にああだこうだ言いながら鑑賞しつつ、一番驚いたのはおびただしい車の台数だったり。この日は日曜日、親子連れもそうでない人々も多かった。
葉わさびそば。
時間があったのでビーナスラインを南下して霧ヶ峰方面にも。こちらの道はそれほど細かなカーブがなく、走りやすくて快適。何度か突然に開けた道にも出会い、ああ道東に行きたいなと思う。今こそ行くべき北海道。いくら温暖化で北海道も暑いとはいえ。
霧ヶ峰。
さておき霧ヶ峰につくと、なんとハンググライダーの離着陸に遭遇。ここがスポットだったようで、5台ほどが空を飛んでいる様子がみられた。一気に加速して空に舞い上がるところ、着陸するところ、なかなか迫力があって面白かった。見物客向けに、事前の「飛びます」アナウンスがあるのも。
美ヶ原高原美術館の印象的な展示。
帰りは「また涼しくなったら会おう」と別れて反対方面の電車に乗る。帰る家が長野にあるのか、と感慨深く思うことは減ったけれど、旅先で「長野から来た」と言うことに関してはいまだに違和感しかない。なぜか。自信と根拠を持って住んでいるわけではないからだ。たぶん。でもそんな人いるのかな。今ここにいたいからここにいる、それでいいはず。これからもここで、生きていく(今のところ)。
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Yoko
長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。