Greenfields I'm in love #35

バルセロナ、最高の旅の始まり。

Contributed by Aya Ueno

Trip / 2021.04.23

直感を信じ、ドキドキするものに向かって走り続ける神戸出身の大学生、Aya Uenoさんの連載「Greenfields I'm in love」。自分探しも兼ねたロンドンでの留学生活で、自分の目で見て、肌で感じたありのままの日々の記録をお届けします。

#35

ロンドンに来る数日前、友達のなあみんのお家でクッキー作りをしていた時のこと。
なあみんと役割分担して、無我夢中で生地を捏ねていると「あやがロンドンにいる間に会いに行くからね!」と言ってくれた。
「ありがとう!」とお礼を言ったら、彼女は続けて実はずいぶん先のフライトのチケットをもう取ったという大ニュースを、ちょっと恥ずかしそうに教えてくれた!(引かれると思ったらしい。まさか! 私はとんでもなく嬉しかった)
そんな懐かしい日から約半年。渡英前から楽しみにしていた彼女とのヨーロッパ旅行がついに始まる!
なあみんは先に留学中のまりかと合流して数日滞在したのち、スペイン、バルセロナで私と落ち合った。そのあとはバルセロナに4泊、そしてロンドンに3人で移って4泊という最高のトリッププランを組んだ。
そんなわけで、バルセロナまでは一人! 一人の飛行機はやっぱり少し緊張する。特にLCCは安い代わりに、搭乗する時はバーコードを紙に印刷しないといけなかったり、指定できるのは搭乗何時間前、と決まっていたり、いろんな規定があってややこしいのだ。(これをミスすると結構な追加料金がかかってかなり痛手だ)
学校で搭乗券をプリントし、空港へ向かうコーチに乗り込む。バスに揺られていると、仲良しのクラスメイト、アレとエレーナから動画が送られてきた。残念なことに、彼女たちは私がバルセロナ滞在中に母国へ帰ってしまうのだ(スイス人のアレはともかく、エレーナはスペイン人だ。彼女の母国へ行くのにこれがお別れなんて、なんか変な感じ)


右がアレ、左がエレーナ

動画を送ってもらうなんて、思ってもいなかったサプライズだった。2人が帰ってしまうことを実感してさみしくなった。実は私も前日に何時間もかけて手紙を書いたのだけど、学校では結局会えずじまい(コーチにうまく乗れるか怖くて、午後の授業を休んだから)で渡せなかったのだった。リュックからカードを取り出して、写真を撮って2人へ送った。


LCC名物? ごった返しの機内。

あっという間にバルセロナの空港に到着。誰も座っていない長椅子にトランクとリュックを置き、なんなら靴まで脱いで、まるでお家にいるみたいに寛ぎながらユーチューブの編集を始めた。気分は映画『ターミナル』のトムハンクス。でもまりかとなあみんが来るまで1時間。トムハンクスになりきるには短すぎた! 笑 (彼は一年くらい空港から出られるのを待ってたよね)
「アヤー!」という声が向こうから聞こえた。久しぶりすぎるなあみんと、久しぶりではないけど大好きなまりかだ! 嬉しくてハグをして、再会を喜んだ。もう夜も遅いから、ウーバーで私たちが滞在するAirbnbへ急ぐ。
私たちは、インテリアが可愛くいかにもバルセロナっていう感じで、開放的なバルコニー付きのアパートを借りていた。宿に着くと、そこはオーナーが住み込みタイプの宿で年配のおばあちゃんと若いお兄ちゃんのお家だった。お風呂やトイレは彼らの寝室の目の前のものをシェアだし、私たちの寝泊まりするお部屋は鍵すらかけられない。そして、8月のバルセロナ、蒸し暑い上にクーラーはなし(ヨーロッパの家はほとんどクーラーがついていない)。ちょっとした難はあるものの、これも旅の醍醐味! 安かったし、可愛いし、全然いいよね! まあ、ちょっと独特のにおいが気になるけど。ベットのジャンケンをして、いつものまりかとの旅ならとりとめなくおしゃべりしたり、服を見せあったり最近の嬉しかったこと、愚痴、買ったコスメの話をしたりする、ところだけど今回の旅はなあみんがいる。つまり、いつもより10倍くらいしっかり計画を練っている。お風呂に入って、明日に備えて早々ベットに入った。
明日から、大好きなバルセロナを大好きな2人と巡るのが嬉しくて仕方ない。そういえばちょうど去年の夏、家族でバルセロナへ来たとき、なあみんが好きそうなものに溢れたこの街にいつか一緒に来たいなんて話していた。一年もしないうちに叶ったみたい! この旅は、一体何が待ち受けているのだろう。ワクワクしながら瞼をぎゅっと瞑った。



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