To Me, Somewhere in the World #6

ノマド生活、予行演習スタート!

Contributed by Ai

Trip / 2020.07.31

2020年3月、会社を辞めて世界一周の旅に出る……はずだったAiがいつか夢を叶えるお話。笑いあり涙あり(?) 、蛇行しまくりな人生を連載「To Me, Somewhere in the World」にてシェアしていきます。ここからどう起死回生していくのか、ぜひ見届けたい。乞うご期待!

#6



さて、ようやく島に戻ってきました。

いや、どこに行ってたんだよって?

10日間、岡山と広島でノマド生活の予行演習をしていました。

姫路から岡山までは20分、広島までも1時間。
倉敷とか広島の平和記念公園とか行ってみたいと思いつつ、実は今まで訪れたことがなかったんですね。近すぎる場所って先延ばしになりがち……

岡山と広島には東京から移住している昔の仕事仲間が数人いるので、みんなに会いに行く目的も兼ねて、ノマド第一弾は岡山と広島に決定しました。

私は主要な観光地だけをめぐる旅はあまりしないので、誰かに会いに行くことを目的にして行き先を決めることが多いです。そうすると新しい場所にも行けて、久しぶりに友だちにも会えて、またその友だちの友だちに知り合えたりもして、なんか嬉しいし一石二鳥な気分になります(笑)

そして、「また帰ってくるね~」なんて言いながら旅を終える。

いま構想している世界一周も「まずあの国でだれだれに会って、その次はこの国でだれだれと合流して……」といった計画の立て方をしています。

目標は、「旅先をどこに選んでも会いに行ける人がいる」です。

***

どんな風に10日間過ごしていたかというと、バックパック1つにPCを詰め込み、まず1-2日目は倉敷、3日目から広島に滞在し、それ以降は未定という本当に「その時、行きたいところに行く」スタイル。時には町に繰り出して、時にはコワーキングスペースで一日作業をする、という感じです。

宿とかどうするの?観光しないならもったいなくないの?ってよく聞かれるのですが、最近ではリモートワークの人も増えてきたことで徐々に浸透してきている「サブスク型の住居サービス」というものがあるんですね。

このサービスに登録されている施設であれば、定額で全世界どこでも泊まり放題、Wi-Fi完備でコワーキングスペースもあります。

私は海外拠点も豊富にある「Hafh」というサービスを使っているのですが、かなり便利で本当に手ぶらで泊まれるので、ノマド生活に興味あるよって方は要チェックです。


荷物はこのリュック一つ。

***

最初に向かったのはジャパンデニム発祥の地、児島。
ということで、今回はあらかじめ着替えのボトムスを1本減らして旅に出ました。


街のいたるところにデニム。木の電柱もなんか味があっていい!

まだ臨時休業されているお店も多かったですが、いくつか開いているデニムショップを訪れました。

ここで気付いたのが、岡山は入店時のアルコール消毒やマスク着用が徹底されていること。岡山はコロナ流行の初期から感染者数をかなり抑えられているので、人口の差もあるかもしれないけど、県民の意識が高いのかなと感じたりもしました。

そんなことを考えながら歩いていると、興味深いお店を発見。


『DANIA JAPAN』 巨大なジーンズや珍しい商品がたくさん。

入店すると奥から店主さんが現れて、たくさんお話してくれました。

古着や”ぼろ”とジーンズを切って繋げて手づくりされた珍しい商品が並んでいます。
すべて手作りなので一点もの。写真のマネキンが着ているTHE NORTH FACEのブルゾンとジーンズのジャケットがかっこよかった!子ども用のオーバーオールもすごく可愛くて、すぐに売り切れてしまうとか。普段は外国人のお客さんも多いそうです。

恥ずかしながら店主さんのお話を聞いて知ったのですが、日本の”BORO”って世界的にもアート・テキスタイルの分野で評価されていて、世界でも共通語になっているんですね。


世界的にも評価されている”BORO”は東北地方発祥。

改めて、日本の文化って独特ですよね。

私は昔から神社仏閣や古い町並み、古いものがとても好きです。
なぜなのかはっきりと言語化するのは難しいのですが……「時代を感じられる場所やもの」に強く惹かれます。

古いものを見るとそこだけ時間が止まっているように感じて、遠い昔ここにどんな人がいて、どんな生活を送っていて、どんな時を過ごしていたんだろうと考えてしまうんですよね。そうやって妄想するのが好きだから、古いものが好きなのかもしれません。


そうそう、こういう看板とか!


美観地区にある、江戸時代後期に建てられた町家の『三宅商店』。この一枚板のテーブル!


色使いとかフォントとか、注目しちゃいます。


素敵すぎる!

***

倉敷の見どころは、ほとんど美観地区に密集しています。
でも、今回は時間があるのでメインエリアから少し離れた通りを歩いてみたら、色々な意味でレベルの高いお店を発見しました。


『ふるくて いいもの 小品』

外観を見てピンときて、入店。すると、中の商品は……


めちゃくちゃ古い……

棚にある『幕府衰亡論』を思わず買いそうになりましたが、手に取ってパラパラ中身を見てみると、まったく解読不可能だったのでとりあえずやめておきました。
また訪れてじっくり商品を見て回りたいと思うお店です。

お店を後にして、さらに道に沿ってまっすぐ歩いていると……大きな衝撃が走りました。


一体何が起こっているんだ。


なんなんだここは!

かなり好奇心をくすぐられる外観。
入りたい!!という私 vs 絶対に入りたくない友人。

結局中には入らなかったのですが、正体は……



なんとおもちゃ博物館でした。
不思議すぎてテレビでも取り上げられたことがあるくらい、名物になっているようです。
倉敷に来たら、ぜひ中心エリアからちょっと外れた通りも歩いてみて下さい。

***

倉敷は私の好奇心を満たしてくれるユーモアな街でした。
ノマド生活の始まり方として、悪くない。

こうして岡山での1日目、2日目は過ぎ去っていきました。
広島での7日間はちょっと今回では語り切れないので、また次回。


美観地区の写真は載せておかないとね。


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