
Own Beautiful Adventure in NC #7
太古の森へ
Contributed by Nachos
Trip / 2020.11.10
#7
波乗り前の朝時間。ジョンがササッとパイナップルをむいて食べさせてくれたんだけど、それがとっても甘くて美味しくて、朝からハッピーな気持ちになった(笑)。

毎日本当に朝が早いけれど、その事を感じさせないゆったりとした時間が心地がいい。
”自然とともにシンプルな暮らしをする”ニューカレドニアの人たちは毎日こんな風に暮らしてるんだろうな。

今日はヌメアの街に住んでいるサーファーの男の子も一緒。
週末という事で波乗りを楽しむためにやってきた。
「ニューカレドニアは気軽にはサーフィンが出来ないので少し大変」って彼が言っていた。…本当にそう思う(笑)。

今日は少し曇り空のお天気だけれど沖で割れている波を見た私たちのテンションは高くなる。大きすぎず小さくもなく、ちょうどいいサイズの波をみんなでシェアしようと海に飛び込む。なんて贅沢な経験なんだろう。

しっかり海で遊んだ後はボートに戻り撤収作業。
しかし、何やらみんな今日は時計を見ながらソワソワと行動している。
「よし! 急いで帰ろうか!」
「おーけー!」
なんでこんなに時計を気にしているかっていうと…。

ジャーン!!!
はい、無事にビールをゲットしました(笑)。
今日は趣向を変えて、いつもと違った種類のビールも仲間入り。
隣の島バヌアツのビール。

そして、午後からそのまま向かった先はなぜか山の中。
なんとなくの英語とフランス語で会話する私たちだけど(ちなみにフランス語はほぼわからない)、午後からはスーパーで買い出しして家に戻ってランチを食べて山に軽くハイキングでも行こう的なことを、ノリで理解していた。
実際は”スーパーに行ってそのまま森林に行ってまぁまぁなトレッキングをする”という事だったけど。
「ここは太古の時代からある森で希少な植物や生き物のサンクチュアリなんだ」
「特に〇〇〇〇が有名なんだよ」
何回もその植物についてジョンが説明してくれていたのに全然私は理解ができなくて…。
みんなで「う〜ん」と頭を抱え込んだりしたけれど、森林公園に着いてすぐにその植物の正体がわかった。

その植物とは”シダ”の事だった。
ここは熱帯雨林の巨大なシダで覆われた森でその中には1万種類以上のシダが生息しているらしい。エントランスではシダの写真やイラストがこれでもかというほど主張してくる(笑)。
今いるスタート地点は山の上の方にあって、大きな森が眼下に広がっている。これからその場所に入っていくんだと想像しただけで少し胸がドキドキした。
ハイキングコースが何種類も書かれている看板を見つけ、どのコースに行こうかと決める。
「3時間コースにしようかな」なんてジョンたちは言っている。その横では海上がりのママの格好のビーサン、半袖半ズボン姿のままの私。
「え…まさかこの格好で…笑」って心の中で思っていたけれど、目の前に広がっている神秘的な森の中に入ってみたいという好奇心の方が上回った。

…だけれどいきなりの霧雨。
まさかの展開に、外にいた人たちも屋根の下に駆け込んで集まって来た。
その中に友達と遊びに来ていたシンディのママの姿も見えた。
話を聞くと、どうやらトレッキングガイドが知り合いでみんな集まったらしい。
「どうしようか」
「ちょっと様子見ね」

「雨でも行ける!」
「でもこれ以上ひどくなったら…?」とあちらこちらで相談が始まった。
私はフランス語が全然わからない為、そっとそのやりとりを見つめているだけなんだけどね(笑)。
しかし、みんなのやる気も虚しく雨は降り止まず、今日は中止という判断が下された。
ジョンとジョイスは中止の判断が言い渡された途端すぐ立ち上がり
「戻るわよ!」
と車の方に歩き始めた。その切り替えの速さは、名残惜しむ暇さえないほどだった。

お家に戻るとちょうどこの夕日がお出迎え。
「さっきの雨はなんだったんだろう?」
と私が疑問に思っていると
「山は山、海は海だよ」
と2人はまったく気にしてない様子。
まぁでもこれがきっと大きな海に囲まれ山々と大自然が広がる小さな島の魅力の一つなんだろう。
…と気を取り直して晩ご飯の準備を始める。

今日のメニューは昨日の残りのお魚に定番の天使のエビ。
それにフレッシュトマトを使ったショートパスタ。
それにデザートが欲しければその辺になっているマンゴーを採って食べるスタイル。(ホントこれが最高!)
さぁ今宵はみんなでビールで乾杯!
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Nachos
海と旅に魅了され、サーフボード片手に様々な国へサーフトリップで訪れる中、海と自然を愛しながらハッピーに輝く女性達をたくさん目にし、その空気間、美しい瞬間、旅やライフスタイルを自分なりに伝えたいと思いカメラを手にする。女性目線と女性にフューチャーした”saltybabe photo”を世界中の海を旅しながら撮り続けている。












































































