バカンスを待ち侘びて、春の途中

Mamma mia! #156

バカンスを待ち侘びて、春の途中

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2023.04.25

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。生活の中に感じる色々なことが、季節の変わり目を教えてくれる。もう春めいているし、きっと夏が来るのもあっという間。今回はミラノでブランチ。


パスクア(イースター)が終わって、4月も後半戦に投入。
今日は久々にミラノへ行くことに。


am7:00頃の空。


スクエアに切り取られた天窓から見上げる空は気持ちよくて、外に出ると緑々しい緑や鮮やかな花が目に映る。春の途中にいながら、夏までのカウントダウンが始まった、まさにそんな季節が今。
半袖だとまだ少し肌寒いけど、この季節が気持ち良くて、(花粉を除いては)結構好きだったりする。


道路の両脇に背の高い木が植えられた、深呼吸したくなるような道。


そして、暖かさを感じ始めたこの季節のせいで、ミラノまでの電車時間、「今年の夏は何しよう、どこへ行こう」とバカンスを想像して、なんだかわくわくしてる自分がいた。

だって、

スペインのマラガのリゾートホテルに泊まってゆっくり大人の旅もいいし、
ギリシャのミコノス島でのんびりビーチライフを過ごすのもいい、
それから、エキゾチックなモロッコも魅力的だし、
ポルトガルのポルトも行ってみたい場所の一つ。
国内だと、イタリアの最南端にある、船が浮いて見える! と話題になったランペドゥーザ島や、洞窟住居が並んだ絶景マテラも見逃せない。
電車で色々な街を回る旅もいいし、一つの場所に長くステイしてその街に詳しくなるのもいい。

と、行きたいところがたくさんあるから。

日本に住んでいると、後回しになっていた都市も、イタリアからだと、行ってみたい場所の候補に入れることができるので、スマホで情報収集しながらいろんな場所にいる自分をイメージしていたら、あっという間にミラノに到着した。むしろもうちょっと旅情報を調べたかったぐらい。


今の季節は藤の花みたいなパープルの花が咲いていて街が一段と可愛く見える。


今回ミラノに来たのは、「会おう、会おう」と言いながら、タイミングが悪く去年の冬から会えてなかった友達とブランチをするため。もちろんイタリアに、ブランチって文化はないのでブランチにあたるイタリア語もなく、ブランチはそのままブランチ。

そして、北欧スタイルのブランチが食べられる、HYGGE(@hygge_milano)に到着すると、週末のブランチ目当てのお客さんが何組も外で待っていた。実は、このお店「4 RISTORANTI」という私の好きなグルメ番組でも紹介されていたかなりの人気店。そして、私も番組を見てからずぅ〜と来てみたかったお店。ちなみに友達が予約を取ってくれていたので、入り口で待つ人たちをスキップしてスムーズに入れた。仕事が早い友達に感謝♡


ブランチは、メインとドルチェを1品ずつ選んでオーダーする。ちなみにディナーは、KATSUOBUSHIなど、日本食材を使った気になるメニューもある。さらにさらに、ほうじ茶ラテが飲めるのもとっても貴重!! そして気になるイタリアで淹れてくれるほうじ茶ラテ♡



インスタで見たスクランブルエッグが美味しそうで、即決め! ポテトの切り方がなんだか北欧風(っていうのかな!?)でおしゃれ。お家でも取り入れよう(笑)!



満席の店内。入った瞬間、シドニーのおしゃれなカフェを思い出した。どことなく雰囲気が似てたんだと思う。


ちなみにイタリアの朝ごはんって、甘〜いクロワッサンとカフェというのがスタンダードで、甘いもの以外選択肢がないので、ブランチと言えど、私からするとこのメニューが新鮮だったりする。

そして、人気店なので1組1時間30分と時間が決められていて、話に夢中になっていた私たちは、店員さんから「あと10分で次のお客さまが来ます」と言われてしまった。もう少しゆっくりしたかったけど、人気店なのでしょうがない。でも、味も満足感も高くてまたリピートしたいお店。

そういえば、イタリアに来てからお店をちゃんと予約することが多くなった気がする。
ディナーだけじゃなく、ランチでも。時にはアペリティーボの時も。というのも、予約なしでお店に行って入れず、ストリートを彷徨うランチ難民やアペリティーボ難民になることが多いから(笑)。そして、テキトーに入った時は、美味しくなかったり、満足感が低かったりで、結構な割合で残念な気持ちになる(笑)。
これは4年間住んで学んだこと、かも。



アーカイブはこちら

Tag

Writer