Que Será, Será #5
どたばたのfirst week
Contributed by Sara
Trip / 2023.11.14
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。
#5
イタリア、ポルトガルを巡った10日間の旅を終えて、いよいよスウェーデンに到着! 私が暮らすのはウプサラという街。首都のストックホルムから電車で40分くらいの自然豊かな場所。街の至る所に大学の施設が転々としていて、自転車の数も多く学生タウンという感じ。のんびりとした平和な雰囲気の街で、first weekが始まった。
定番朝ごはん。マスカットやクリームチーズが安いから誰の朝ごはんにも登場してる。私たちの味方
そもそも私がスウェーデンを留学先に選んだのは、大きく2つの理由があった。まずはとにかく、北欧留学に憧れていた!!高校の研修でフィンランドを訪れた時、一瞬にして魅了された。自然と都市が共存した温かい雰囲気や美しい文化。「旅行でも、留学でも、仕事でも、とにかく絶対また来よう!」当時友達とこんな会話をしていたのが懐かしい。せっかくならフィンランドではない北欧の国に行ってみたいと思っていた。
そして大学生になって、環境問題やサステナビリティに対する人々の行動心理や生活変容に興味を持つようになった。環境行動先進国として知られるスウェーデンに行って、成功の秘訣や課題まで、現地で暮らしてその実情を肌で感じたかった。
フィンランドで撮ったお気に入りの一枚。当時これをスマホのロック画面にしてた
留学2日目、まずはバイクをゲットするところから! ウプサラ生活にバイクは欠かせない。この街の交通機関は自転車かバス。バスの定期は高いし時間通りに来ないこともよくある。自ずと学生はみんな、自転車を乗りこなしている。
初日の夕食を食べている時、明日から街でいちばん大きなバイクのセカンドハンドマーケットが開催されるという噂を聞きつけた。翌朝、寮の仲間と4人でバイク探しに出かけた。
マーケットでは1万台くらいのバイクがスペースぎゅうぎゅうに並ぶ
色によって値段が決まる
東京では自転車生活することはほとんどなかったけれど、これからの自転車生活が楽しみ。スウェーデンでは早ければ10月末から冬が始まる。自転車に乗れなくなってしまう前にこの季節をたくさん楽しみたい!
私の相棒。日本では考えられないほどお得にゲットできた
バイクの後は買い物。スウェーデンといえばIKEA!バイクマーケットから帰ってきてすぐにみんなでIKEAに向かった。
買い物前にエナジーチャージ
前の住人が残した最低限の設備だけがある部屋はさみしすぎる。たった10ヶ月とはいえ、快適でかわいい部屋にしたい!壁を飾れそうな道具もたくさん買ってパンパンの袋と一緒に帰宅。
この後このカートは布団やラグで埋まっていった
バイクと家具を揃えてもやることはまだまだたくさん。今まで20年間実家暮らしをしてきた私にとっての新しい習慣のひとつが、自炊だ。食べることはだいすきだけど、作ることはあんまりやってこなかった。家でのご飯を思い出したり、美味しそうなレシピを見よう見まねで作ってみたり。挑戦続きだけど新しい趣味ができたみたいで楽しい。
キッチンの棚には前の住人たちが残した調味料がぎっしり
私の国際寮は、バスシャワー付きの1人部屋でキッチンは12人でシェア。フロアによって国籍や男女比はバラバラだけど、私のところは12人中11人が女子。イギリス、フランス、韓国、オーストラリア、中国から集まってきた。キッチンでは何を作ってるのか話したり、これ安かったよ! 美味しかったよ! とか情報を共有したりしている。
大雨でも自転車を乗りこなすコリドーメイト
家族と離れて暮らす今は、同じコリドーで過ごすみんなが家族みたいな存在になるのかな。そうなれたらいいな。初めはちょっとした会話からでも、少しずつお互いのことを知っていろんなことを共有できる関係になれたら幸せだな、と思う。まだまだドキドキで新鮮な日々が続くけどたったの10ヶ月間。今しかできないこと、ぜんぶやろう。やると決めた!
バス停のタイルが素敵
それじゃあ、またね!
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Sara
東京で暮らす21歳の大学生。バックパッカー、1人旅、スウェーデン留学…どんな場所にいても「なるようになる!」と信じて強くてハッピーな気持ちで旅を続けている。旅雑誌の編集経験もあり、一眼レフやフィルムカメラも大好き。異国のごはんを食べることも大好き。