Own Beautiful Adventure #6

陽気なメキシカンを乗せて

Contributed by Nachos

Trip / sep.13.2019

世界中の国々をサーフトリップしながら、女性にフィーチャーした"saltybabe photo"を撮り続けている、フォトグラファーNachosさんの旅連載「Own Beautiful Adventure」。彼女にとっての特別な場所、メキシコ・サユリータで過ごした濃密な日々の記録をお届けします。



次の日の朝、少し早起きした私はこそっと一人で「朝から営業している」人気のタコス屋台にむかって歩いていた。



タコスをペロリとたいらげ、ケサディーヤをお土産にご機嫌でお家に戻ると、ちょぴヒゲに黒いハットを被ったぺぺの友達がちょうど迎えに来てくれていた。



慌てて部屋に戻り、荷物を持って車に乗り込み出発! …と思ったらすぐ近くの広場の真ん中で車が止まり、ぺぺが「タバコと今日のお昼ご飯を買ってくるから」と言って車から降りていった。(笑)

気を取り直してサーフトリップの始まり! 荷台に買い物帰りの陽気なメキシカンを乗せ(笑)車を走らせる。

ぺぺはいつもにも増して楽しそうだ。



山道を少し走ると大きな道にぶつかり、さらに車で2、30分ほど走ったところにある小さなサーフショプに着いた。



どうやらここに車を止めて歩いて海まで歩くようだ。

早速ボードやら荷物を背負って大きな道路を横切り、柵を越え、またジャングルみたいな場所へと入っていく。

道という道はなく、かろうじてけもの道らしきみたいなものがある感じ。木の枝をかき分けて前へ前へと進んでいく。
sayulitaのメインのビーチ以外は、たどり着くのにかなりの時間がかかるみたいだ。



ぺぺがキャプテンとなり先へと進み後に続く。続いて私、そしてオシャレハットのちょびヒゲ…。列を作ってジャングルの中を進んでいく。ところどころぬかるみがあったり、石でガタガタなっていた。丸太の上の方が安全そうなのでその上を平均台みたいに歩いたり。「なんか冒険みたいで楽しい」なんて思っていたけど、途中からが長く険しい道のりに何度心の中で弱音を吐いたか…。いやもしかしたら言葉に出てたかもしれない。

後半、ぬかるみに足を取られた友達は、ビーチサンダルが壊れてしまった。考えてみたら、今までのビーチまでのルートの中で一番悪路だったかも。



そんなこんなでようやくたどり着いたビーチには、真っ白な砂と真っ青な海が広がっていた。

奥の方にサーファーやビーチで遊ぶ人の姿が見えた。



一息ついて波チェックするアラナとぺぺ。波は良さそう。

ブレイクしている場所までは少し距離があったけど、少しでも早く海に入りたいとパドルで行くことにした。



日差しが半端なく照りつける海の中。波はアウトサイドからインサイドまでゆるくつないでて乗っていけるファンウェイブで右奥に行けば行くほど少し掘れた早い波だった。

みんなで心ゆくまで波乗りを楽しみ、そろそろ海から上がろうかなと気を抜いてしまった途端に左足がリーフの餌食となってしまい、代償はなかなか大きいものとなってしまった…(笑)

海から上がるとぺぺが嬉しそうに「ランチタイムだぞー!!」なんて言っている。
私の怪我なんて気にしてないようだ(笑)
代わりにちょびヒゲが大丈夫かー!? 見せてみろ! って慌てて手当をしてくれた。

ぺぺはどうやらここでサンドイッチを作るらしい。それを自慢げに見せながら嬉しそうに笑っている。(私の怪我より、ぺぺはとにかくこれを先に自慢したかったらしい…)

小さなナイフひとつで全ての具材を切って好きなものも好きなだけ挟んで食べるスタイル。もちろんお皿もまな板もないのでその辺の木を洗って代用。



忘れてはならない具材がハラペーニョ。試しにそのままかじってみたけどすっごい辛かった。(ちょっと癖になっちゃいそうだったけど)
でも「サンドイッチは本当に美味しかった! 怪我したのなんて忘れちゃうくらいにね!」それを言ったら、「そうだろ〜」と嬉しそうに言いそうだったので、ちょっとした反抗心で言うのをやめた。



最後に一緒に旅をしていたアネゴとアラナと。私は途中から気づいていた。あんなジャングルの中を通らなくても遠回りだけどもう少しマシな道があるということを。だって私たち以外みんなポイントの目の前に基地を作りって別の道から来ていたから。

「ねぇぺぺ、なんで私たちはこの道だったの?」

きっと私たちに大冒険をさせたかったのかもしれない。

そんな感じで、いい思い出となったショートトリップから戻り、近くのお店で晩御飯を食べ帰路へついた。またいつものようにベランダでビールを飲み気分が良くなったところでみんなそれぞれ部屋へと戻っていく。

エアコンがないので外の方が涼しい。日中の灼熱の日差しのため、部屋の中は気温が高く、ファンを回しても閉め切っていると熱風が回るだけで寝苦しい。暑さに耐えかねて少しだけ涼しい風を…と、夜中は部屋のドアを開けて寝た。「これも1階にある入り口の鉄格子の扉とお隣のカリフォルニアンガールのおかげかな」なんて思いながら、メキシコの暑さをなめていた私たちは、次に来る時は絶対にエアコンがある部屋にしようと誓ったのだった。

Archive
Own Beautiful Adventure #1 “物語のはじまり”
Own Beautiful Adventure #2 “彼女との出会い”
Own Beautiful Adventure #3 "Sayulitaの踊り子"
Own Beautiful Adventure #4 "川の向こうとオフロード"
Own Beautiful Adventure #5 "サボテンとの出会い"

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