To Me, Somewhere in the World #57
朝3時に目覚める週も、せっせと旅する日常で
Contributed by Yoko
Trip / 2022.12.14
未知なモノすべて知らないことを知りたい、欲望に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。
#57
記憶を消去していなければ、おそらく初めてワールドカップをじっくり見ている。
もともとスポーツは好きで、テレビ観戦となるとあらゆる幅の競技を見ているため守備範囲の広さに驚かれるほどなのだが、なぜかサッカーにはそれほど心ひかれず。しかしながら今回に限っては、なぜか2時間(多少ぼうっとすることはあれど)ずっとチャンネルを回し、日本のゴールは全て見切ってしまった。
そうなると勝ち上がるチームのその後も気になってしまい、日本の戦いが終わっても終わらない3時起き。ここ数年、一度できた睡眠リズムをなかなか崩せなくなったので、今日もまたせっせと3時に起きてしまうのであった。まあいい。見ます。
旅の始まりに飲んだコーヒーは甘すぎた。
さて、今週もせっせと旅をしていた。大人になってからの友は何とも貴重な存在であるが、そんな貴重な長野の友と一緒に、松本へバスケの遠征に。県内なので遠征、という距離でもないが、彼女といつも一緒に出かける会場よりは遠いので、もはや旅気分。去年はすでに雪深かった長野であるが、松本へ向かえど進めど全く雪が見えない。高地をすぎても、車窓から見えるはるか遠くの山にしか雪が積もっていないのだからびっくりする。スーパー着込んで来たにも関わらず、松本の昼は汗ばむ程度に暖かかった。
松本市総合体育館。
15時すぎに始まった試合が終わり、外に出るとすでにあたりは真っ暗。冬の夜は早くて寒い。ひいひい言いながら(主に自分が)バスに駆け込む。夜ご飯を食べる前に、行きのバスの車内から見かけた、気になるマーケットへ立ち寄った。
縄手通り付近の広場にて。
夜は昼の人の多さに加えてキラキラ光るエントランスとツリーがさらに目をひく。中は蚤の市のようなクリスマスマーケットだった。12月は週ごとに違う催しが行われているらしい。寒さに凍えそうになりながら、面白い雑貨や衣類、アクセサリー、フードコーナーなどを物色した。マーケットという存在がもたらす興味深さは不思議。
ふと通り過ぎた銀座のショップで当日スタートしたフェア。
彼女と別れたあとは、一人東京へ。東京は東京でさらに暖かく、クリスマスのキラキラはより増していた。せっせと用事をこなし、キラキラに飛び込み(当日スタートのアドベンチャーワールドとのコラボのパンダフェアでグッズを購入)、その他キラキラをやりすごし、長野へとんぼ返り。
ほんとうに今月は東京へ何回も行くことになってしまい、ほとほと長野に住んでいる意味を失いつつある。それならば行かなければ良いのだが、そうもいかない事情もあり。とはいえ関東に住んでいればこれほどまでに移動距離も費用も体力もかからないのにな……とは思ってしまう。月に1、2回ならこんなことは思わないのだが、それを超えると住所とは何だろうという境地に至るのだ。場所に縛られずに生きるのも悩みがつきない。なんて言いながら、今週末もせっせと旅をする。
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Yoko
長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。