イタリアでの素敵な出会い

Mamma mia! #169

イタリアでの素敵な出会い

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2023.07.25

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。少し前、ミラノで行われたエキシビションへ行ってきた。そこで出会った4人の作家・職人・経営者たちのお話。


先日、ミラノのPORTA VENEZIAという街の一角にあるギャラリーで行われたエキシビション。私は、出展者の1人のSNS用写真を撮らせてもらうことになったので数日間ギャラリーへ通うことにした。

イタリア人のペインターに、ジュエリーデザイナー、ハンドメイドでバッグを作る職人、サステナブルなアパレルブランドを立ち上げた4名による合同展示会。

ギャラリーで出会った4人は、とっても素敵な感性の持ち主で、少しだけ話を聞くことができたので、彼女たちの作品を紹介することに。


西日が綺麗に入るギャラリーのエントランス。



ギャラリーで見つけた可愛いお花。


まずは、ジュエリーを作るDIVY
@divy_zahirpour_gioielli

ジュエリーデザイナーのDIVYはとっても明るくてチャーミングな女性。彼女にとってジュエリーは、「ただ美しいもの」ではなく、「もっと内面から身に着けるもの」そんな感覚だという。そして、自然から得たインスピレーションをデザインに落とし込んでいる彼女のジュエリーは、ナチュラルで大人っぽい。肌に馴染むと、とっても可愛かった。

ジュエリーと一緒に、インスピレーションソースになったフルーツやドライフラワーを飾った彼女の世界観がとっても素敵で、思わず手に取ってリングを指にはめてみたり、ネックレスを胸もとに合わせてみたり、乙女心をくすぐられた。




DIVYのおすすめは、ザクロからインスパイアされた「Pomegranateコレクション」と、蓮の花からインスパイアされた「LOTOコレクション」。こちらは「LOTOコレクション」のリング。


次に、イタリアの革を使ってハンドメイドでバッグやアクセサリーを作る、Aki Ishikawa。
@_fjf_favojagfrihet



友人のAkiは、イタリアのレザーを使ってハンドメイドでバッグを作っている。「好きなもの」、「楽しむ」、「自由」という意味からなるブランド名の【Favo-Jag-Frihet*】は、言葉の通り、好きなものを自由に楽しんでもらいたいと言う彼女の気持ちが込められている。そして、彼女がバッグ作りで一番こだわっているのがレザー。ベジタブルタンニンレザーと呼ばれる革を使って全て手作業で行っているというからすごい。ちなみに、展示している商品のほかに、クライアントの希望を聞き、オーダーメイドで作ることもあるのだとか。

ところで、ベジタブルタンニンレザーを知らない人も多いと思うので特徴を聞いてみた。
「ベジタブルタンニンレザーは革の中でも世界最高峰と言われていて、使えば使うほど、しなやかさが増して、経年変化が美しいとされています。さらに、自然に還る革とも言われているので、自然環境に配慮し、長く使って頂けます」とのこと。


イチオシのバッグは、こちらの「TOKO no MA」。


次は、アパレルブランドを立ち上げたGabriella。
@unitedseparable



4年ほど前に「UNITED SEPARABLE」というアパレルブランドを立ち上げたガブリエラ。コンセプトは、モジュール式で交換可能なファッションを創造することだという。もう少し具体的に聞いてみたところ、「欧州の繊維産業は、汚染度では世界第4位、廃棄物については言うまでもないわ。ヨーロッパでは、毎年約600万トンの繊維製品が破棄され、これは国民一人当たり約12kgに相当します。ファストファッションは、おそらく公害の最大の原因とも言えるわ」と、アパレル産業がもたらす環境問題について詳しく話してくれた彼女。「UNITED SEPARABLE」は、欧州が抱える環境問題に着目することで生まれたのだという。

ブランドの特徴は、トップスとスカートがジップでコネクト(取り外し可能)されていて、ワンピースとして楽しめるのはもちろんだけど、トップスもしくはスカートのどちらか1点を手持ちのものと入れ替えてもコーデが成り立つので、数少ないアイテムで、何通りものコーデを楽しむことができる。まさに循環型、エコファッションなのだ。

最後は、ペインターのKatia。
@katiavimla



女性の顔つきと50年代の水泳帽を被った女性のイメージが好きだったことが今の作風に繋がったという画家のKatia。最初に背景を黒で描き、よく乾燥させてから小さなブラシでベースの顔を描き、次にキャップの色を塗ってから、顔の色を塗っていく。彼女曰く、キャップの色を塗るたびに毎回違う顔が浮かんでくるという。

「水泳帽は『感情』で、私たちの中にある気持ちや思考によって、私たちは表情を変えます」と話してくれた。

誰かをコピーして描くのではなく、彼女が感じた感情がモデルになった、とても興味深い作品。


Katiaが「これ、どこの国の人に見える? 日本人っぽくない?」と言って見せてくれたのがコチラ。


日本文化にとっても興味を持っている彼女が描いてくれた日本人の肖像画。なんだかシンパシーが生まれたみたいで嬉しかった。


エキシビション2日目に行われたアペリティーボパーティの時の手作りタルト。美味しかった♡


色んな話が聞けてとってもいい刺激になった1週間だった。



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