技術とスキル

Everybody has a gift #7

技術とスキル

Contributed by ERI

Trip / 2023.10.31

『人生は、ひとまず、一度きりらしい。』
アーティストERIが、現状を脱却するために訪れたアメリカの地。ノープランで過ごした1,5ヶ月間の1人旅の様子をお届け。そこで見つけた答え「Everybody has a gift」、自分自身にも、自分の興味にも正直でいていいんだ!!



んーーーーー。

技術とスキルって同じこと言ってない? 冷静に。

と、思いますよね。

わかります。

私もタイトルを設定したところで、あれ? ってなりました。

同じだなあ。と。笑



同じです。はい。

しかしなぜわざわざ言い換えたかというと、
人には能力が2つあると考えているからです。

その違いは、勉強して手に入れたものと、生まれ持ったものの違いです。


技術
これを勉強して手に入れた能力だとする。
例えば学校だとか、塾や自己学習。
いわゆる勉強というもの。

私はこの部類が苦手だ。
でもそれは興味のあることはまた別で。

基礎を学ぶ勉強。
基礎無くして成り立つものはあるかもしれないが、土台が弱そうで崩れてしまいそう。
だから学ぶのだ。

今、すっごく当たり前なことを、さも持論かのようにタラタラ述べています。
すみません格好つけさせてください。。


学習して何かを身につけることは、
その環境がある限りでは皆できること。

しかし私が自分の人生で大切にしたいことが、次のスキルにあります。


スキル
これは、生まれ持った感覚のことを今回は指します。

これを読んでくださってるみなさんはもしかしたら、
私がどういう人かを知っているかもしれませんが、
私は、アグレッシブでワイルドだそうです。

・・・だそうです。


生まれ持った感覚、というとふわっとしてしまいますが、
要するに性格や個性、アイデンティティのことだと思います。

あとは昔から自分が好きなことだったり、
五感の中でも自分の得意とする感覚だったり。

ここは人それぞれ。
正解は無いのが正解だと思う。


それでは、私の場合の技術とスキルの違いを感じた出来事を話します。


とある日、アメリカで過ごしていた日、
とあるアートディレクターに出会いました。
彼自身も作家として作品を作り続けている。

やはりアートの話になるわけで、
その時ちょうど持ち合わせていたスケッチブックと、
iPhoneに入っていた自分のお気に入りの作品の写真を見せました。


「なにこれ? 正直意味がわからない。」

・・・うん、言いたいことは分かる。

その作品は後に載せますが、抽象的な植物の絵でした。

意味も込めてないし、むしろ込めたくない、
純粋な感覚だけの作品でした。

それに対して、意味がわからない、と言われて、
うんそれが正解なんです。

と言っても、? な顔。

私は正直思ってしまいました。

まじかよ。笑


私は彼に出会って、あわよくば〜と思って仕事の話もできたらいいなと思っていたが、
それ以前の問題だった。

別にお金の話はしなくてもいい、
聞きたかったのは、大御所アートディレクターのアートに対する考え方だった。

否定の言葉が最初に出てきたのは正直残念だった。
素直に言葉を出してくれた彼には感謝している。
私の“技術”不足だったかもしれないから。

それでもいいと思っている。
なぜなら、私と彼は別の考えを持っているだけだし、
その言葉でいかに自分が感覚を重視しているかを再認識できたから。

彼は、技術を重視している人だったのかもしれない。

私は、感覚を重視している。

10人いれば、感じ方が10通りある。

当たり前に聞こえると思う。

でも、この人が有名だからすごい、とか
それは大衆のふわっとした世論だ。

あなたはどう感じる?
有名になったのはどうしてだと思う?


醜い作品はこの世界にあまり無いと思う。
だって作家の想いやコンセプトはそれぞれ違うから、
それぞれの楽しみ方があるんだ。

アートを見に行く、美術館にいくことは
実はそんなに身構えることではないです。

だって誰でも入っていいんです。
作品を見てどんな感想を持ってもいいんです。

タイプだった、そうじゃなかった、
それでもいいんです。

別に褒めなきゃいけないわけでも無いんです。

まあ否定ばっかりしてるのはどうかな〜と思いますが。

楽しみ方がわからなければ、聞けばいいんです。

楽しんでいきましょ ♡







この作品は2枚で1組の作品で

THE GARDEN と THE PARADISE です。

こちらに描かれているモチーフは全て架空のものです。
モデルはありません。
なぜかというと、何かを見ると人は連想ゲームが始まると思います。
その連想ゲームは、自分が今までの人生で出会ってきたものでしかできません。
私はそのゲームは正直どこでもできると思うのです。
なので、この作品のコンセプトは、この世界観を楽しんで欲しいだけなのです。

私の最近の作品の楽しみ方は、
自然を見て綺麗だと思う感情と同じなのです。

大自然を見て、〜だから綺麗とか私は無いんです。
全体で見た時の話です。

色が綺麗。
テクスチャが不思議。

単純な感想をむしろ求めています。
パッと見て、なにを感じますか?
難しいことはいらないから、楽しんでほしい。

それだけです。

アートはとっつきにくいものなのでしょうか??



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