怒涛のインド旅スタート

Travelling is my Life

怒涛のインド旅スタート

Contributed by Asuka Naka

Trip / 2023.03.14

『とにかく旅をするのが好き!』高校生の時に初めて訪れたインドがトラベラーへのきっかけだった。多くの国を旅する好奇心旺盛な彼女だからこそ感じる面白さと発見。出会いと出来事を振り返りながら綴るAsuka Nakaさんの旅日記。

#1

2019年コロナ渦が悪化する少し前、高校卒業を控えた私にふと友人が“インド行きたくない?”とつぶやいた。今では私にインドへ行くきっかけを作ったその友人が私のヒーローだ。
色々な国に興味はあったものの、インドは考えたことがなかった。
それからインドという言葉が頭から離れず、数日後には航空券を予約していた。
タビイクという旅人養成ツアーのようなものに申し込んで、覚悟を決めた。
空港に向かう当日には母親から“もう会えないかもしれないからね?”と何故か私が逝く前提で手を振られた。私自身は楽しみで仕方がなくワクワクが止まらなかった。インドにはどんな見たことのない景色が広がっているのだろう。
そうして同世代の周りの友達は卒業旅行にハワイやグアムに行く中、私は一人でインドへ飛び立った。



小学校3年生の頃には一人で福岡の祖父母に会いに飛行機へ乗っていた私は、一人で海外への飛行機も乗り慣れていた。
しかしインドへ向かう飛行機は少し緊張した。もちろん散々母から脅されていたからというのもあるだろうが、欧米やリゾート地へ行く飛行機とは搭乗者の雰囲気が違った。とはいえ乗ってしまえば後は寝るだけ!
あっという間にインドへ着くと、やはりそこは他とは違う世界観のある場所だった。



空港といえばどこへ行っても大抵変わらぬ白い大きい建物。インドの空港では搭乗券のない一般者は空港に入ることが禁止されていた。その時点で私は何て危ない場所へ来てしまったのだろうと恐怖心が湧いた。トイレにも常に監視役がいてリラックスなんてできたものではなかった。
タビイクのメンバーとはインドの空港で集合だったため、集合場所で待つことに。集合時間は朝だったが飛行機は夜に着いたので、人生初めての空港泊。公共の場で夜を寝て過ごすことは初めてでとてもドキドキしながら自分のもつ荷物を頭と足の下にして硬い椅子で寝た。

翌朝、約10人の旅仲間と旅インストラクターと共にインドへと踏み出していった。
とはいえ、まずは腹ごしらえということでフードコートへ行き、メンバー同士でどこか少し恋愛リアリティーショーを感じさせる自己紹介をしながら、インド旅最初で最後となるカレーを食べた。
メンバーはみんな中々個性が強く、最初は自分の友達との系統のギャップに驚きながらも、その人たちを知っていくのがとても面白かった。そのメンバーの中で私は最年少だったのだが、末っ子で生きてきた私にとってはとても居心地が良かった。末っ子ならではなのかもしれないが(多分一部の末っ子だけ)、年下にはそっと距離を置いてしまいがちで、年上に甘えがちな私。当時高校生だった私の憧れ、大学生のお兄さんお姉さんにインド旅中は沢山甘えさせてもらった。



いつかまたそのメンバーたちと再会する日が来るならば、最高潮に感謝を伝えたい。私を旅好きにさせてくれてありがとうと。



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