
Between the waves #41
自然に戻ってスローダウン
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2022.08.08
#41
新月が近くなり、ハイタイドを避けるために今週は朝6時に起きてサーフィンへ。
カレンダー上では冬が始まる南半球。
日の出もすっかり遅くなり、朝のひんやりした空気が気持ち良い時期になっきた。
まだ太陽が完全に姿を表す前の、マジックアワー。
海がピンクに染められてまるでサンセットと間違えそうになるくらい。
それでも30分も経つと、完全に陽が昇り海へ入ってくる人も増えてくる。
忙しくなる前のこの30分が最近のちょっとしたお気に入り。
最近、近くのビーチでシャークアタックがあった。(実は、このビーチに近々行こうと計画していた)
月曜の朝から目を覚まさせてくれる衝撃ニュース。
バリでサメに関するニュースが出てくるのは5、6年ぶり。
サメ界の中でも、一番アグレッシブだと言われているBull Shark (オオメジロザメ)による攻撃だったそう。
波チェックができるカメラで、時間を戻して現場を見てみると本当に一瞬の出来事すぎて唖然。
これを見たせいで次の日からインサイドで波待ちするのが怖くなったのは言うまでもない。
人間と生き物が共存している限りこういうことが起こることは
仕方がないと分かっていても実際に目の当たりにすると現実味が増す。
バリに住んでいると、自然から人生の教訓を教えられることが多い。
この間、バリ内陸に行ってデジタルデトックスを行った。
暇な時間があると、ついスクリーンを見てしまう現代人の脳はゴミ屋敷状態だと言う記事を見つけた。
必要以上の情報、映像が脳内に入りそれが疲労やストレスを引き起こしているのは誰もが体験している。

SNSや動画を見ずに1日を過ごすと、有り余るほどの時間があることに気づいた。
風に揺られるココナッツの木や、木と木の間から差し込む太陽の光だったり、
動画よりもっとリアルな映像が目の前に広がっている。
口にするものも友達と会話しながら、自然の中で食べると食材1つ1つの味をちゃんと舌が感知してくれる。
だから必要以上の味付けはいらないし、添加物なんかが入っていると一瞬でわかる。
自分たちが思う以上に人間の身体は上手くできている。



月に一度、いやもっと自然に戻るこんな日々を過ごしていきたい。
生活のペースを落として、「何もしない」を楽しめる時間。

Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。












































































