Let's Kiwi time! #11
バックパッカーで暮らす
Contributed by HARU and ASKA
Trip / 2024.02.01
#11
ケリケリのワークホステルからパイヒアのバックパッカーに引越し、約1ヶ月暮らした。毎日小一時間の掃除をする代わりに、家賃がタダになるという好条件。太陽が差し込み、明るい雰囲気。ダイニングルームには毎日入れ替わりで、沢山の旅人が集まっていた。
「あ、あの人今日もいる」
長期滞在の人は分かりやすい。リラックスしていて、ソファでゆっくり座っていたり、顔を合わせる回数が多いから自然と会話も増える。夕飯時には、キッチンが混み出すからと少し早めに料理を始めているのも長期滞在組。どこのコンロは熱が弱いとか、どのフライパンがくっつかないかとか……更には何番目のシャワーがいちばん水圧が強いかなんてことまで、このバッパーを熟知しているツワモノも。
綺麗でカワイイお皿があるだけでテンションが上がった私たち。旅を通して、どんな時に自分がご機嫌になるのか分かってきた。「好きな食器を選べる」のは、食事の満足度や幸福度をかなり上げてくれる。
今まで滞在してきたバックパッカーの中ではとっても綺麗なほう。二階には隠れチルスポットも発見! 静かにゆっくりしたいときにはここでくつろいでいた。
冷凍庫の効きはとっても良さそう……(笑)。
きちんと名前を書いておかないと、無くなったり捨てられたりするから注意しないとね。
私たちの部屋はこんな感じ。
2段ベッドが2つに、シングルベッドが2つの6人部屋。この部屋のメンバーはみんなバッパーのスタッフ。このときは、カナダから来たカーソン、イギリス人のケイシー、ヨーロッパ出身のナタリアの3名と同部屋。みんなワーキングホリデーでNZ国内を転々としながら旅しているみたい。私たちが初めに部屋に入ったので、好きなベッドを選んだ。
他の3名は、朝利用者がチェックアウトしたあとのハウスキーピングが主な仕事らしい。シーツを取り替えて、タオルを洗濯して、アメニティを補充する。一方私たちは、キッチンとシャワールームの清掃+スタッフルームのホワイトボードに書かれている仕事をランダムにやっていく。
住み始めて1週間経ったころ、私たちを雇ってくれたコニーからのメッセージがホワイトボードに書かれていた。会った時も「仕事大丈夫? 困っていることあったら言ってね」とケアしてくれるコニー。褒められたら、もっとがんばっちゃうよ〜!
タダで住まわせてもらっているのにこんなに仕事が簡単でいいのか。チェックされてる様子もないし……と朝キッチンの掃除をしていると、コニーが「朝は他の人がやるからいいんだよ〜! その分ゆっくり寝て! 今の仕事で大丈夫だよ♪」と言われた。
楽をすることはなんだか悪いように感じていたけど、ちょっと肩の荷が降りた気がする。誰かからのオファーや欲しいものを「ありがとう」と素直に受け取れる人になりたいなーとこの時思った。
そして毎朝、この景色を見ながら歩いて本業であるホテルの仕事へ向かう。ケリケリのときは海まで遠かったけど、パイヒアは海がすぐそばにある。沖縄の暮らしを思い出してなんだかホッとする。
と〜っても小さい街だけど、まわりにある島へのツアーやクルーズなどのアクティビティが人気で観光客が多く集まる場所。中心地にあるアイスクリーム屋さんはいつも大人気。偶然だけどこの日居合わせたお客さんはみんなブルーのお洋服だった!
起床
ホテル出勤
休憩
退勤
街をぶらり
夕飯/シャワー
バッパーの掃除
就寝
こんな感じの日々を過ごした。
週6でホテルの仕事をして、お金を貯める。そしてここにいる間に、次の目的地を決めることにしよう。
私のベッドからの眺め。
つづく。
HARU
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HARU and ASKA
うちなんちゅと関西人、時間の流れの違う世界で生まれ育った2人。英語を学び、旅に出た、コーヒーを通していろんな人生と出会った、そしてまた旅に出た。異なるふたりの、ひとつひとつの共通点が一つの線になっていく軌跡を書き連ねる。