As I Like It #16
いきなりトルコ旅 ~2~
Contributed by Utano Katayama
Trip / 2024.02.26
#16
前回に引き続き、今回もトルコ編。
結構なスピードで運転する友達にヒヤヒヤしながらもサマーハウスに向かう私たち。
国旗をいざ目にすると、トルコに来たんだという実感が沸々と湧いてくる。
半日くらいかけて移動した後、やっとサマーハウスに到着した。
到着してすぐに、友達の家族やいとこ、家政婦さん、ワンちゃんまで総出で出迎えてくれた。みんな友達の久々の帰りに首を長くして待っていたみたい。
張り切って豪華な家庭料理も用意してくれている。さっきチェリーをたらふく食べたことを少し後悔した。
バターライスに豆のスープとドルマ(ブドウの葉っぱに、スパイスの効いたライスが包まれていて、葉っぱごと食べられる)
どちらも初めて食べた味だったけれど、スパイスの香りがとてもいい。私はトルコ料理が好きなんだと思う。あまりお腹が空いていなかったのにバクバク食べられた。
食べ終わった頃にはすっかり夜に。
なんと敷地内にバスケットコートが!
バスケ大好きな2人は、わざわざ服とシューズを知らぬ間に持参していたみたい。私たちはコート横で、汗だくになりながらバスケする2人を観戦。
実は後ろにもう1匹、観戦していた動物が。野生のハリネズミだ!
私たちは興奮してトルコの友達に報告すると、ハリネズミがいることは普通のことらしい。こんなに近くで見たのは初めてだった。人間に囲まれているせいかじっとしてしまっている。ごめんね。でもチクチクした見た目がかわいく、数分眺めてしまった。
家に戻ると見たことのないデザートが。
友達のお母さんが用意してくれていたデザートは、甘いクスクスのような感じ。素朴な甘みでどこか懐かしい味がする。フレンチトーストに似たような風味がしたからかな。
翌朝。今日もとっても豪華な朝食を用意してくれている。クレープにフレンチトースト、ポテトにチーズの盛り合わせやオリーブ。そしてフルーツボウルまで。前回に引き続きまだまだチェリー祭りは続きそうだ。
リゾートホテルと勘違いしそうなほど贅沢な朝ごはんを前にすると、私の眠気なんてどっかへ吹っ飛んでしまった。
トルココーヒー
朝食を食べて、敷地内にあるプールで泳いだ後、みんなでトルココーヒーをいただいた。淹れ方が少し違うらしく、少し苦味が強くて濃厚だ。
トルココーヒーを飲み終わったあと、何やら友達がしたい事があるらしい。
「下の受け皿をカップに被せて、心の中でお願い事をしてみて」と言った。
その後カップを時計回りに3回回して、ひっくり返して置いた。
このままコーヒーカップが冷めるのを待つ。
冷めてひっくり返してみると、底に溜まっていたコーヒーの粉が綺麗な模様を描いている。どうやらこの模様の形を見て、「占い」をしてくれるらしい。コーヒーを楽しむのと同時に、未来の成り行きを尋ねる為のものとして今もずっと親しまれているみたい。だからわざとコーヒーの粉を濾さずに、底にドロっとした微粉末を溜める。
友達は私のコーヒーカップに現れた模様で、恋愛運や気が合う人のイニシャルまで教えてくれた。
飲んだ後にもお楽しみがあるってとっても素敵な飲み方だ。当たるかどうかは分からないけれど、トルコ式の文化に触れられて嬉しくなった。
ペットのワンちゃんも羨ましそうにこっちを見ている。
~トルコ編~つづく。
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Utano Katayama
2000年生まれ、京都在住の大学生。自分探しも兼ねてイギリスのBrightonという海沿いの街に留学中。イギリスのカルチャー、世界観にますます惹き込まれている日々を綴った"As I Like It"をContainerにて連載中。自慢できることは何でも食べられること。食、アクション映画が好き。