This Time Tomorrow #24

修行

Contributed by Natsumi Chiba

Trip / sep.03.2019

東南アジアでの旅を記録した千葉夏海さんの旅連載「This Time Tomorrow」。第24回は、ラオス/ ビエンチャン編です。旅先でのリアルな様子をお届けします!



日本へ帰る飛行機が飛ぶラオスの首都ビエンチャンに着いた。私に残された時間はあと6日間。いよいよカウントダウンが始まった。

ビエンチャンが居心地のいい沈没できる街であれば、少し長いけど最後までのんびりここに居ようかと思っていたけど、そうでもないようだった。ルアンパバーンは規模の小さい街で、車も少なく静かで雰囲気のいい場所だったけど、ビエンチャンはやっぱり首都なだけあって都会へと雰囲気を変えてのっぺりと広い。私好みの街ではなかった。





ラオスの主な観光地といえば、北から南に向かってルアンパバーン、バンビエン、ビエンチャン、パクセ、シーパンドンだ。ルアンパバーン、バンビエン、ビエンチャンの間はバスでそれぞれ2、3時間の距離なので移動しやすい。パクセとシーパンドンは細長い形をしたラオスの南の端っこにあって、ちょうど中心にあるビエンチャンからパクセまではバスで片道約10時間、シーパンドンまでは16時間の道のりだった。

夜ホステルのロビーで今までの旅を振り返っていた。思い返すと、やろうとか行こうと思ったけど、スキップしてきたことがたくさんある。飛ばして移動した都市もあるし、離島のきれいなビーチに行っていないし、メディテーションに行けなかった。けれどその時々でどれもこれも無意識に、でも必然的に自分にとって良いルートを辿ってきたはずだから後悔はなかった。

あえて挙げるなら、やっぱりビーチに行きたい、気球に乗ってみたい、国立公園で山登りしたい、ゾウと遊びたい、モンク(修行僧)と話してみたい・・・。キリはないけど心は満たされた気分で、不思議と物足りなさは全くない。

後悔がないのはその時の自分に一番良いルートだったっていえる自信があるから。
心に、直感に従って動き続けてきて、その時自分が欲してるものを自分自身にあげてこれたから。

じゃあ、どうしたら残り6日間を中身の詰まった実りある旅にできるだろうと思った時、ふとホステルの受付にあるバスのビルボードを見上げた。

シーパンドンまで16時間。答えに迷わずバスを予約する。3泊分もう払っていたけど、最後の夜は捨てて明日の夜行バスに乗ることにした。

日常生活のなかで、なんかちょっと退屈だけど今のままでいいや。って思っちゃうことなんて誰だってあるし、別に無理に変えなくたっていい。変化ってみんなが好むものではないし、むしろ苦手な人のほうが多いはず。だって悩むし、悩むよりは悩まないほうが誰だって楽ちん。でもそれって怠惰とか優柔不断とかではなくて、ただ単に決断をすることの練習不足なだけなんだと思う。





私も旅していて、旅は決断力の修行だなぁとしみじみと感じる。どんどん練習を積み重ねて自分がたくましく、レベルアップしていく過程を楽しめたら旅は物凄く楽しくて、心地よいものになるはず。いくら16時間の移動でも。さぁ明日はどんな一日になるだろうか!

To Be Continued.

BGM : Got To Leave The West / Judy Mowatt



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