
Couch Surfing Club #20
西海岸ロードトリップ編
Oxidation Pond
Contributed by Yui Horiuchi
Trip / 2022.12.15
#20
アルケータの沼地の少し南、どちらかと言えば沼地の方が少し陸地に食い込んでいて、今日散歩に訪れたOxidation Pond(酸化池)はもっと海沿いというか湾に隣接している。
潮の満ち引きの加減で遊歩道を境に、湾側の水位と池の水位のコントラストがはっきりしてくるようだ。

時刻は正午すぎ、ちょうど引き潮のタイミングで左右の水位の差が一目瞭然。
干潟になった湾の方では水かさが減り、浅瀬の海底があらわになっていた。
カニが陽にあたっていたり、細い足で器用に湿った潟の上を歩く鳥。
海辺はすぐそこだけど、ビーチとはまた少し違う生態系の様子を伺いながら、
「あれなんていう名前だろう」
「なんだろうね、調べてみよう」
体調不良ながらの単調な日々も景色や時間の変化が相まって、そんなたわいもないやりとりをしつつ散歩をするのが一つの楽しみだった。
酸化池では何をしているのかも調べてみると、下水や排水の浄化処理を化学物質など使用せずに水質の浄化をしていて、ここで一度溜められた水は5回6回とそれぞれのため池を通過し、自然界に存在する様々な自浄作用を経て河川に戻されるシステムらしい。
浄化を手助けしている藻類、バクテリア、プランクトンのような小さな生物、またそれらを食べる水生生物、鳥など、食物連鎖の小さなピラミッドの様子をここで目の当たりにすることができた。

歩道沿いの草花も人工的にデザインされすぎていない感じがまた良かった。
雑草などに混じってハーブやブラックベリーもあって、親子連れの子供がカゴを片手にブラックベリーを摘みにきている様子も見かけた。
「ミントあるね」
「どこ?」
「ほらここ」
指差すと犬も寄ってくる。
くんくん
食べれないって分かったあとはプイっとあっちを向いてしまった。
興味のないものへの反応がとっても犬らしくて可愛らしかった。

友人が最近発見したというお気に入りの休憩スポットがあるというので案内してもらう。
「先に誰かに取られてないといいな」
遊歩道沿いを歩いていると絶対ここでしょ、と現れたベンチ。
「ラッキー!」
「誰にも取られてなかったね」
ベンチに座り、このあとの食料品の買い出しで何を買おうか話す。

「喉が痛いからアイス食べたい」
「そしたらmochi買おう」
「ああ、my mochiね、いいね」
こちらでmochiといえば、日本で言う雪見だいふくのようなもの。
外食も行けないし、箱アイスは食べ切る自信がない。
一口で食べられるアイスはちょうどよかった。

これが箱に入っていたマンゴー、ストロベリー、バニラのmy mochi。
今日の夕飯後のデザートにまず最初はバニラから食べて、それから、二個目はどうしようかな。。
そんなことをアイスをしまいつつ思い浮かべて、冷凍庫の扉をそっと閉じた。
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Yui Horiuchi
東京を拠点に活動するアーティスト。幼少期をワシントンD.C.で過ごし、現在は雑誌のイラストや大型作品まで幅広く手掛ける。2015年に発表した「FROM BEHIND」は代表作。自然の中にある女性の後ろ姿を水彩画で描いた。自然に存在する美や豊かな色彩を主題にする彼女の作品は海外でも評価されている。











































































































































