まちの研究所:創造の遊び場

Nichijō Design #14

まちの研究所:創造の遊び場

Contributed by KARINA

Trip / 2024.10.16

東京生まれ。オレゴン州ユージーンのオレゴン大学在学中のKARINAさん。ポートランドで心地よい自然に囲まれながら、オレゴン大学のプロダクトデザイン科で、日々イラスト制作やものづくりに励む。

#14


デザインワークを求めて①
子どものクリエイティビティって面白い!


アメリカのポートランドから日本に戻り、デザインワークのできる場所を求めてあちこち訪れています。

ここは、壁一面の窓から港と海の眺めが広がる「星野リゾート リゾナーレ大阪」の中にあるリゾナーレ大阪とまちの研究所が共同で運営をしている「子供たちのクリエイティビティが芽生える場所」です。アトリエでは、アートを教えるのではなく、自分たちで素材を探求させることで、自身の個性や創造力を育てていくそうです。



この夏のテーマは「風」。風とあらゆる素材の関係性を探求するプロジェクトルームもあります。「風を使ってどの様なインタラクティブなアートが作れるかな」。吊るされたオブジェや風にそよぐものなど、まずは試してみるという純真な子どものクリエイティビティに驚かされます。



自然のものや人工的なもの、あらゆる素材を揃えたアトリエで、遊びを通して創造性を発揮します。たとえば、カラフルな木のブロックを港のコンテナに似せて小さな街づくりをしたり、砂や粘土に触れて物や絵を作る体験をしたり。様々な色やテクスチャーの素材を実際に触れることで、子供にとっては新鮮なアート体験ができます。





紙や窓にも子どもたちはどんどん自由に絵を描いていきます。もし「自分がここに街を造るとしたら?」そんなテーマで子どもの想像って広がるんですね。



木の枝や透明なプラスチックなどの影の形を活かし、投影させて絵を描きます。立体の時と見え方が違うのが子どもには新鮮なんですね。意外に大人から見てもクリエイティブな作品ができて驚いたりします。



ホテルの部屋では、クレヨンと壁に大きなホワイトボードが設置してあり、ここでも絵を描くことができます。お絵描きが好きな子どもには天国! つい落書きしたくなります。

ホテルの中にアトリエというのがユニークで、観光するとかテーマパークに行くとかでなくても楽しそうに過ごす子どもたちが印象的でした。大人が取り組んでも面白いかなと思えるようなプロジェクトもあって、アートって本当に楽しい。何かそんな楽しさを創り出す手伝いができたらいいな。

私のアート、デザイン、プロダクツの面白い世界を作るワーク探しはまだまだ続きます。


星野リゾート リゾナーレ大阪: https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonareosaka/



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