憧れのデパート、Harrodsへ

As I Like It #33

憧れのデパート、Harrodsへ

Contributed by Utano Katayama

Trip / 2024.11.11

子供の頃から漠然と「海外に留学したい」と考えていたUtano Katayamaさん。そんな彼女が綴るイギリス、Brightonでの留学日記。憧れの海外生活をスタートした彼女の、小さいけれどずっと大切にし続けたい思い出。

#33


朝から入念に身なりを整え、バッグに忘れ物がないかチェックをして、玄関のドアを勢いよく押し開けた。今日はいつもより気合い十分なんだ。

なぜなら今日向かう先は、イギリスに来たら誰もが憧れるデパート、Harrodsだから。
仲良しのエバと朝からブライトン駅で待ち合わせをして、電車で向かい合わせに座った。エバもカメラをぶら下げていて私以上にワクワクしている様子。

1時間ちょっとの電車移動の間に今日1日の計画をおさらいする。
1番のメインはHarrodsだけど、私たちにはその前にもうひとつ行くところがあった。

そう、ここはずっと前から行きたかったCafé Kitsuné London!!


朝からここでコーヒーをテイクアウトするなんて、何て贅沢……。かっこいい2人+ワンちゃんを羨ましく思う


店内をぐるっと回ってから、エバと朝ごはんをオーダーする。



隅々まで洗練されているものの、店内から日本文化を所々感じるからか、少しホッとするような安心感もある。



天気が良かったのでテラス席に座った。メニューは日本のカフェ・キツネとはちょっと違うらしく、和テイストのメニューが多い。散々迷った挙句、抹茶とアーモンドのクロワッサンに。これがサックサクで、中のペーストもびっくりするくらい美味しくて、今まで食べたクロワッサンで1番! とエバと2人、笑い合う。
味噌などを使った斬新なメニューも豊富だったから、ロンドンを訪れた際にはぜひ訪れてほしいカフェのひとつ。


お腹も満たされたあとは、ついに目的地のHarrodsへ。
1849年から続くHarrodsは、歴史ある高級デパートで「世界一の百貨店」として知られている。特別何か欲しい訳ではなかったけれど、イギリスに居るからには一度は行ってみたい! そんな憧れと共に、入り口から豪華に飾られた店内に足を踏み入れる。


上の階に続くエスカレーターもお城のようで、思わずうっとりと上を眺めてしまう


私たちの乙女心が最もくすぐられたのは、おもちゃのフロア!


どのぬいぐるみも、ゆるゆるの顔がかわいい



かっこいいパパたち。子どもたちへの誕生日プレゼントを選んでいるみたい



ビビットなBarbieの部屋


広すぎて奥へと果てしなく続くフロアは、見やすいようにカテゴリーごとに部屋で区切られていた。
どの部屋も世界観がすごく可愛くて、部屋ごとに変わる色やレイアウトが、見ていて全く飽きない。大人でも子どものようにはしゃいでしまうほどだから、子どもにとっては天国だろう。しかし、パパとママは子どもにおねだりされちゃうから大変だ。

時間をかけてこのフロアを回りきったあと、日本でいうデパ地下、フードホールへ!
ここが夢のような所で、ずっと心臓がドキドキ鳴りっぱなしだった。日本のデパ地下を想像していた私は、規模の違いに圧倒されてしまった。世界中の食べ物がここに全部集結しているんじゃないかと思うくらい、何でも揃っていたのだ。





至って普通のものでも、ここに並んでいるだけで不思議とキラキラと輝いて見えた(Harrodsの魔法?)。


もちろんお土産コーナーも莫大だ。



パンにもHarrodsのロゴが刻まれていたり……



ケーキが並んだ丸いショーケースも何ともゴージャスで素敵



おしゃれなバーカウンターで軽食を食べる人たちも


おしゃれなマダムや品のある男性たち。ここに座れば、みんな魔法にかけられてカッコよく見えるのかも知れない。この日は混んでいて諦めたけれど、いつかここに座ってお酒を飲んでみたいな。

選択肢がありすぎて大変だったけれど、何とか遅めのお昼ごはんを買って、隣のHyde Parkでピクニックすることにした。


天気が良くって最高の眺めだ


小川を横目にピクニックしていると、遠くから馬の足音が聞こえてきた。



立派な馬たちが通り過ぎるのを見送ったあと、デパートが目的地だった私たちは早めにブライトンに帰ることに。
地下鉄の謎の大渋滞に巻き込まれたけれど、人混みに紛れ、クタクタになりながら、なんとか帰ってきた。




ブライトンで〆のラーメン


ラーメンってこんなに美味しかったっけ? と結構本気で思った。麺をすすりながら、エバと大満足の今日1日を振り返る。

やっぱりHarrodsはみんなの憧れの場所だった。世界一の百貨店に選ばれるだけのクオリティは、さすがとしか言葉に表せない。足を踏み入れてから最後出るまで、終始圧倒されっぱなしだった。お土産には、Harrodsが刻印されたかっこいいダークグリーンのペンも買えた。またロンドンに来たら訪れよう。

次の目的地は間違いなくあのバーカウンター!




つづく。



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