終わりに近づく、天国のような日々

Beginning of my new Life #42

終わりに近づく、天国のような日々

Contributed by Asuka Naka

Trip / 2024.12.11

『とにかく旅をするのが好き!』高校生の時に初めて訪れたインドがトラベラーへのきっかけだった。多くの国を旅する好奇心旺盛な彼女だからこそ感じる面白さと発見。出会いと出来事を振り返りながら綴るAsuka Nakaさんの旅日記。

番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け中。



このカリフォルニアトリップはロサンゼルス集合で、解散はサンフランシスコ。私たちの楽しいトリップもすでに終わりが近づいていた。現実に戻ると思うととても怖かった。でもその現実というのはノースカロライナでの留学生活。何が現実で夢かわからなくなる。

サンフランシスコでの最後の夜はみんなでホテルディナーをした後、表彰式やお別れ会をした。フレンドリー賞に選ばれたブラジル人のあの子は今頃どんなふうに成長しているんだろう。ベストバイヤー賞はタイ人の子だったな。とても素敵な子たちの集まりだったなと今でも思うし、あの子達は今頃どうなっているのだろうと、当時出会った子のことをよく思い返す。それくらいに濃い1週間のカリフォルニアトリップであった。





お別れ会でしんみりした後はもちろんダンスパーティー! ホテルの宴会場をクラブのようにしてみんなで楽しんだ。とにかく何から何まで楽しかったこのトリップ。人によってはこのトリップのニューヨーク版にも参加していたみたい。この思い出深いトリップは何回経験しても足りないだろう。もちろん、私にとっても最高な経験でしかなかった。

翌朝になると順番にみんなが帰っていく。ある子は車でホストファミリーが迎えに来ていた。このカリフォルニアに留学生として訪れることができるなんて羨ましいと思いながらも、私は私で大好きな田舎街ノースカロライナに帰る。自分のことを待っていてくれるホストファミリーがいることは幸せである。ホストファミリーとの関係性も人それぞれなのだが、ある子はテレビ電話でホストシスターたちと毎日電話していたりした。そんな関係性を築ける交換留学生の制度はなんて素敵だろう。そしてその関係性まで持っていった留学生たちは相当すごい。だからこそスゴイ大人になっていくのだろうと私は期待ばかりしている。自分も負けないくらいスゴイ大人にならなければ! といまだに影響を受ける。

同じ時間の飛行機に乗る子たちが数名いて、私はダラス乗り換えだ。みんなアメリカ中から来ているから、乗り換えをしている子も多い。私だけではなかったのか。当たり前に未知の地で飛行機を乗り換えしているこの人たちは普通の高校生とはきっと違う。世界中から集った選ばれし交換留学生であった。飛行機の席が隣だったタイ人の女の子は、とても優しくて包容力とコミュ力があった。この子の留学生活はきっと素敵なんだろうなとか思いながら会話を楽しんでいたら、あっという間にダラスに到着。

ダラスに到着すると、それぞれの場所へ向かうためお別れ。少しずつバラバラになるメンバーたち。とても悲しくて不安になった。いつかまた会えるかな。彼らの人生はきっと素晴らしいものになるだろう。高校生にして、それぞれが1人で勇敢にアメリカに渡った経験を持っているのだから。







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