生きてる、って感じ! – 北海道 –

To Me, Somewhere in the World #26

生きてる、って感じ! – 北海道 –

Contributed by Yoko

Trip / 2022.05.11

「世界一周がしたくて、思い切って会社をやめた」
未知なモノすべて知らないことを知りたい、欲望に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#26

運転技能がそれほど高くない。
詳細に書くと誰も助手席に乗ってくれなくなると思ったのでなんとなく避けてきたが、まあ、(相手に)諦めて(もらうとして)今日はドライブについて書いてみる。

最初に目指したのは東川町。

運転の上手い下手はさておき、コロナ禍以降に駆け抜けた走行距離はかなりのものだ。1週間で1,000kmの時も。主に北海道。運転なんてもうずっとしなかったペーパーゴールドの時期もあったのに、今や「行きたいところに自由に行ける」ので自分としては奇跡だ。前ならナビを外れたら最後、戻るのは無理と、行きたいはずの目的地に行くことを諦めていた。そんな人間からすると、素晴らしい成長なのである。

今は少し迂回しても目的地に向かってみるし、対向車とすれ違えない道が現れても絶望して引き返さないし、駐車場が多少狭くてもチャレンジしてみようとは思えるようになったのだから。

真っ直ぐな道。

さておき、一番好きなのはやはり、北海道のだだっ広い道。この道を、ずーーっと真っ直ぐ、少しだけぼーっとしながら、ぐっとアクセルを踏んで走るのが好きだ。誰かが隣にいる時も、いない時も。音楽をかけてテンションが上がっている時も、センチメンタルになっている時も、音楽をかけていない時も。

そして「道なりにまっすぐ25km」というナビの声。都会なら二度見したくなるようなナビの数値も、北海道ならよくあること。でもやっぱりちょっと面白い。だって、道なり、が長すぎるから。

*

今回は旭川から東川町、美瑛を抜けて芦別へ。帰りは北竜町や深川を回って、旭川へ戻った。帯広から釧路へ向かう道東の高速ルートなどとは違い、山道でも思ったよりも車とすれ違ったし、トンネルがほとんどない。同じ北海道の広い道でも確かにある違いをびしびしと感じた。

Topeni COFFEE STAND・東川町。

芦別温泉スターライトホテル&おふろcafe星遊館。周りに何もない。

人々のぐうたらスーパータイム祭り。最高か。

突然現れた像。大きさに恐れおののく。

芦別駅。日が落ちる時。

宝華飯店・芦別。日本一美味しかった。また行く。

北竜町の道の駅。こんないかつい外観だったっけ……。

旭川のモリヒコ

*

対向車もいない、真っ直ぐな道。
農地も住宅もない、人もいない山道。
ふと目をやるとナンバーが8888の車。
不意に現れる知らない湖。きらきら光る湖面。
たまたま遭遇するトワイライト、夕日。
初めての土地で出会う、巨大な像。
幼少期の記憶と違う道の駅。

こんな景色に、平日の昼間に出会っていることに、はっとする。


楽しく自由に生きていると、どうやら思われているし思ってもいるし、でも悩む時もある。気持ちのアップダウンは誰しも抱えていると思うけれど、自分もそうだ。全部手放したくなる日もある。そういう時はちょっと時間の余白を作るのだけれど(=「後回しにする」の上位互換)、そんな日にするドライブは最高だった。天気もよかった。車に轢かれて、死をリアルに感じて、車なんて一生……なんて思っていたのに、今や北海道で広い道をドライブしていると「生きてる!」と感じるようになるなんて。

生きていればいろいろあるよね。
それでいいよね。

向き合うべきは、自分だから。
それが一番、難しいのだけれど。
でも今はとりあえず、

「生きてる、って感じ!」


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