Let's Kiwi time! #8
仕事をください! in ニュージーランド
Contributed by HARU and ASKA
Trip / 2023.11.16
#8
銀行口座開けたぜ!
とホステルのボス、ニコに報告。
ニコはタンクトップにショートパンツ、褐色の肌にキウイ訛りの激しいおいたん。朝と夕方ホステルへやって来て、新しい住人を迎え入れたり、レントの催促をしたり、仕事をみんなに斡旋しに来る。
私たちも早速
「明日ガーデニングの仕事があるんだけど行くか?」
と聞かれて、もちろんイェスと答えた。
誰かに電話したニコは、メモに私たちが明日行く職場の住所と担当の人の名前を書いて渡してくれた。単発のキャッシュジョブらしい。
翌日現地に着くと、担当の施設の名簿に名前を書いて、説明を聞いて、仕事がスタート。食品や植物に関する施設らしく敷地内にはビニールハウスらしき建物や畑が見えた。
担当のデイブは、素敵な笑顔で出迎えてくれて安心。
仕事内容は至ってシンプル。
「この敷地にある雑草を抜いてくれ」
🫡
この写真は約一部。実際にはこの5倍ほどの敷地の大きさだった。
久しぶりの仕事にやる気満々。
綺麗にさせて頂きます! と言わんばかりに黙々と作業をしていく。時々デイブが様子を見に来て、私たちが抜いた雑草を軽トラの荷台に積んでいく。
さて、ここに性格の差が出てきた。
ASKAが担当していたエリアはとても綺麗。一方私が担当していたエリアは、大雑把。しぶとい雑草があると、次にいっちゃうんだよね(笑)私がやった場所をもう一度ASKAが仕上げてくれた。
しゃがみっぱなし、素手での作業だったけど2時間でその日の仕事は終了。
ジャジャーン!
デイブ「ありがとう! 完璧だ。いつもどれぐらい給料もらってるの?」
私たち「実はこれが初めての仕事なんだ」
デイブ「そうなんだ! じゃあ1時間30ドルでどう?」
え! そんなに?
NZでの初めての収入、予想以上のお給料に達成感MAXな私たち。現金を握りしめて、車の中でおやつ用に持ってきていたバナナを食べた。
バナナってこんなに美味しかったっけ? って笑えてくるほど甘かった! デイブはまた仕事があったら連絡するねと言ってくれた。
そしてその同じ週、ホステルのマネージャーをしているマークの紹介で、キウイのパックハウスで仕事をすることになった。
2つ目の仕事だ! 今週はついてるぜ🖐️★
エプロンと衛生用のキャップを被り工場の中へ。同じ工場内でエレクトリシャン(電気技師)として働いているマークを見つけ、初めての環境でドキドキしているのに知っている顔に出会ってすぐに安心。胸には名前を書いたシールを貼り付けた。
パックハウスでのお仕事は、収穫されたキウイを箱に詰めていくこと。
自分のレーンに流れてきたキウイ達を選別し、ひたすら箱に詰めていく作業である。1つのレーンに2人ずつ。私たちと同じようにワーホリで来ているらしき初心者組と、経験者組でペアを組んでキウイを箱詰めしていく。レーンの先には、男性たちが待っていてフォークリフトへ積み上げていく。完全なる流れ作業。慣れてきたら黙々と作業できるし、初めこそ新鮮で楽しかったけど勤務終了のときにはくたくた……特に首と腰!(笑)
馴染み深いこのゼスプリのマーク。こんな風にニュージーランドで詰められて、日本へ旅してきているんだね。じ〜ん。
2回ほどパックハウスのお仕事をしてみたけど、窓がない工場での仕事は私たちにはなかなかしんどくて、それ以降はお断りした。でもいい経験になった!! 紹介してくれたマークにはとても感謝している。ちなみに形が悪かったり、傷があるキウイは持って帰れたんだけど、すっごく美味しかった。ニュージーランドでフルーツにハマっちゃうかも。
テンポラリーな仕事をしながらも、ネットで仕事や住む場所を同時並行で探していた私たち。というのも、ケリケリでは夏にサイクロンが来た影響でまだまだファームの仕事は安定していないみたいだ。
ニュージーランドにはバックパッカー向けの求人のサイトがあって、そこで見つけたのがリゾートホテルのハウスキーパーのお仕事。メールで申請するとすぐに返事が来て、次の日に仕事のトライアルを受けられることになった。
日本にいる時は、「石の上にも3年」みたいな考え方が少なからず自分の中にあった。けどワーホリは1年。納得できる仕事が見つからないということは、移動しなさいという意味かも。フットワークを軽く、気の向く方へ進んでみることにした。
そのホテルがあったのは、ケリケリから車で30分ほどのパイヒアという街。#5の中で見かけて、気になっていた街だった。やっぱりここには縁があったのね〜! パイヒアはビーチや海のアクティビティが盛んな観光地。ホステルの皆と、1度ビーチに遊びに来たことがあったんだけど、今回働くホテルはその真後ろにあったホテルだった!
初めてパイヒアで遊んだ日の写真。子供達や地元の人たちで賑わう。
このビーチの後ろに、ホテルがある。このときはまさかここで働くことになるなんて思ってなかった!
そしてトライアル当日。
リゾートホテルと聞いて緊張していたけど、実際に到着すると客室20室程度のこじんまりとしたホテル。マネージャーのカーニッシュと面談して、今日1日やってみて気に入ればそのまま働いてほしいとのこと。
私たちと同じ求人を見てきたフランス人の女の子も一緒にトレーニングを開始。実際に一緒に働くハウスキーパーの同僚は、マオリ(ニュージーランドの先住民)が多くて、ホテルの前のビーチで休憩しながら自己紹介。島国特有の大らかさと豪快さが魅力的。何を言っているかわからないことも沢山あったけど、フィーリングッド。
その日1日働いてみて、2人で話して続けることにした。
仕事もそうだけど、人がとても気に入った。
さてさて、ようやく定職に就けた。
大学を卒業してから飲食の仕事が多かったから、短期間で色んな職にチャレンジできちゃうワーホリが楽しい。昔はとにかくおしゃれなところで働きたいって思っていたけど(若いな〜笑)今は経験が財産だと思ってるし何にでも興味が湧く。自分試しだ。
結果から言わせてもらいますけど、最高だったハウスキーピング。エレベーターで移動中のこの写真一枚で、いろいろな感情が蘇る!
つづきはまた今度。
HARU
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HARU and ASKA
うちなんちゅと関西人、時間の流れの違う世界で生まれ育った2人。英語を学び、旅に出た、コーヒーを通していろんな人生と出会った、そしてまた旅に出た。異なるふたりの、ひとつひとつの共通点が一つの線になっていく軌跡を書き連ねる。