えりのお散歩②

GET BACK YOUR "RAW" ! #15

えりのお散歩②

Contributed by ERI

Trip / 2020.12.17

モノにあふれる現代に疑問を持ち、着飾らない自然体でいるスタイルの美しさをアートを通してメッセージし続けているアーティストERIの連載GET BACK YOUR "RAW" ! アートにルールは無い。その壁をこえてゆけ! アーティストERIとしての生き方探しの記録 in ロサンゼルス。

#15

こんにちは!
今週ものぞいてくださってありがとうございます!
最近、とっても寒いので家に籠ることが増えました。
1月に絵のイベントを控えてるから準備というのもありますが…。
そこで、やっぱり必要なのは、お菓子とコーヒーですよね〜。
家でお菓子を作るのも好きで、コーヒーも自分で用意すれば、あっという間におうちカフェ。
家籠り楽しいな〜〜。



先週はLACMAに1人でお散歩したところまでお話ししました。

さすがLAの美術館は規模が違いましたね。
普通に3mとかある作品を置いてあるし。

わたしも大きい作品作ってみたいなあ…と。
憧れの目で見ていました。

さて。
お昼すぎになり、お腹がすいた。
少し場所を移動してランチでも探しに行こう。

South LaBrea Ave.という通りに向かった。
そこには行きたかったアパレルショップがあったので、その通りでランチも探すことに。

ランチは適当なカフェに入ったのだが、初めて微妙なカフェというものに当たってしまった。

なんだか今ドキのラップとかオープンサンドなどがメニューに載っているが、あんまり美味しいとは言えなかった。
コーヒーも普通だった。

内装もキュンとはしなかった。

でも、ひとつだけとってもいいところがあった。

店員さんがかっこよくていい人たちだった。

それに尽きるよね。

ランチを終えて向かったのは、American Rag Cie

どーーうしても行きたかったのだ。
古いものから新しいもののセレクトがこれでもか! ってくらい詰め込まれた空間。

1日過ごせるわ。

そこで洋服を漁っていたら、話しかけてくれたアジア系の店員さん。

話していたら、なんとなく感じた雰囲気。

この人日本人じゃない?

なんかさっき、日本人っぽい名前も聞こえたし。

思い切って日本語で話してみたら、

店員さん「あ、日本人です!」

ERI 「あら」

そこから、彼のバックグラウンドや、LAのおすすめ情報などを教えてくれた。

オレンジ色のジャケットを購入し、もう一つ隣のお店Carharttに行った。

店員さんが眼福でした。
かっこよすぎな。

蛍光グリーンのTシャツを手に入れてお買い物完了。

そろそろKを友達の家まで迎えに行かなくては。

ロングドライブになるので、スーパーで水とブルーベリーを買って、いざ! Santa Claritaまで!

Kは数年前に1度1人でLAに来たことがある。
その時のエピソードでも紹介しようと思う。

最初の旅

当時19歳
はじめてのCaliforniaは予想を超える自由な場所だった。
ガレージカルチャー、チョッパーカルチャー、スケート、サーフ、音楽。
前から好きだったモノは本物なのか確かめに行くための旅。

事件1 cash or violence
LAX空港から数キロ行くとイングルウッドという地域に着く。5日後にはサンフランシスコへ飛行機で向かうため空港近くにステイしようと決めていた。その地域のことは大して調べずに宿が安いからという理由でステイしていた。
2日目の朝、タバコを買いに近くのリカーストアーへ向かった。タバコを買い、1本巻いて歩いてると、ホテル近くに座るヒスパニック系の若い男に

「タバコを1本くれ」

と話しかけられた。初めて現地のローカルと話せた。俺は興奮してたくさん話した。タバコも2,3本吸いそろそろ行こうかと思ったところ、彼の顔が少しシリアスに。

「ここらへん治安悪い地域だぜ。夜は気をつけな」

いい奴やんな、この人。俺の最初の印象だった。

「ここらへんじゃ警察も白人以外はよく扱わねえ。物盗まれたって返ってこねえよ。あいつらは信用ならねえ」

向こうのリアルな声に興奮を抑えられなかった。

「じゃあここらへんの治安は誰が守ってるか知ってるか? 俺らだよ。お前ら観光客が安全に過ごせるように今だって警戒してやってんだ。俺らがいなきゃお前なんて身ぐるみ剥がされて終わりだぜ?」

ん? 様子がおかしい。

「馬鹿じゃなきゃわかるだろ俺の言ってること。cash or violenceだよ」

ほうほう。カモられた。violenceを選べば自然とcash & violenceになることはどんな向こう見ずな俺でもわかったので俺は相手のギャングを上回るギラついた目つきでこう言った。

「cash please」

日本から持ってきた現金を8割持っていかれた瞬間だった。

つづく。

Kを迎えに行くまでのドライビング


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