
Greenfields I'm in love #10
ロンドン reunion! その2
Contributed by Aya Ueno
Trip / 2020.06.26
#10
前回に引き続き、パリに留学中のまりかがロンドンへ遊びに来た時の話。
今日はマーケット巡りをしよう。
電車に乗った私たちは、DLR(ロンドン東部ドックランズを走るライトメトロまたはライトレールの形態の鉄道)の分かりづらさに苦労する。チューブとは違って、同じホームから乗っても、電車によって目的地がバラバラ。その上、まりかはYouTube用に持ってきたカメラを車内の地面に落としてしまい、画面が真っ暗になった。慌てて電源を入れたり消したり繰り返す。復活。ふう、安心。
私たちが向かったのは、ボローマーケット。ここは古い歴史が残る、ロンドンきってのグルメマーケットで、いつも人で賑わっている。朝におなかがすいて、準備しながら2人ともウーバーイーツの誘惑に何度も負けそうになったが、ここに来るために我慢したのだった。
ここはチーズやオリーブオイル、お肉、魚など沢山の食品食材が並ぶスペースと、国際色豊かなフードトラックや露店が並ぶスペースの二つに分かれている。さまざまな食事情(宗教や、食思考など)をもつ人が共存するロンドンでは、レストランにもこうした屋台にも、どんな人でも食べられるメニューが必ずと言っていいほど用意されている。活気あふれるマーケットの様子をYouTube用にカメラに収めながら、何周もした。悩みに悩んだ私たちが選んだのは、エチオピアンカレーだ。色んなものを少しずつ食べたいから、2人でひとつ。マーケット自体は大きいけど、所狭しとお店が並び、ほとんど席がないので止むなく端っこに寄って、立って食べた。はじめてのエチオピアのごはんは、スパイスが程よく効いていて美味しかった。

注文したカレー。色んなカレーから、2〜3種類選べる。
そのあと、ホームメイドのケーキやチョコレートを食べて、マーケットを後にした。その時、まりかがまた、コンクリートの地面に、まるでマンガのようにガシャンとカメラを落とした。今度は本当に使えなくなって、高校生の時から私たちを収め続けていたカメラは呆気なくその一生を終えた。重たいくせに写真が撮れないカメラを肩にかけて、これから半日過ごさないといけない。

まりかが友達へのお土産に選んだチョコレート。

選んだチョコはこんな可愛い箱に入れてくれる。

ラズベリーのチーズケーキ! 美味しくないわけない!
次の目的地、ポートベローマーケットへ向かう為、少し歩いて駅へ向かう。

途中に可愛い壁絵を見つけた。
テムズ川を渡ると、Shake Shackを発見。ロンドンにはあちこちにあるけど、パリには1店舗もないらしい。私たちはおやつ(?)にハンバーガーを食べることにした(笑)。
実は私はロンドンへ来るギリギリまで、大阪のShake Shackでバイトをしていて、ずっと現地のお店に来てみたかった。レジの奥の厨房を覗けば、見覚えのある光景が広がる。ハンバーガーの見た目は、大阪の方が断然綺麗で、温かくて、美味しかった!(笑)。でもこっちのポテトのトッピングには日本にはないフレーバーがあり(ちなみにこれはShake Shackに限らないのだけど、ポテトにマヨネーズがごく普通だ。試してみたらすごく美味しかった!)なかなか面白かった。

シャックバーガーに無料トッピングでフライドオニオンを。
ノッティングヒルゲート駅で降りて、マーケットが開かれているポートベローロードをひたすらまっすぐ歩く。前回ルームメイトのナタリーと訪れた時とは違い、今回はしっかりと市場が開かれていた。ここのマーケットは、いわゆる骨董品市場。特に買いたいものは見つからなかったけど、やっぱりこのノッティングヒルの雰囲気、個人的にはポートベロロードから外れた、品があって可愛い街並みが好き。まりかは映画を観ていないけど、可愛い街並みに大興奮! 「カメラさえ動いたらな〜」とぼやきながら、iPhoneに写真を収めた。

階段の上からまりかが撮った1枚。
面白いのが、ポートベローロードを下って、ノッティングヒルゲートから離れれば離れるほど、徐々に街並みは移民街へとガラッと雰囲気が変わる。ロンドンには沢山こんな街がある。歩ける範囲でいろんな文化や雰囲気を味わえるのも、ここのいいところだと感じる。
マーケットは全長2キロくらいあるし、それを往復した私たちはさすがにクタクタだったけれど、そのままオックスフォードサーカスへ直行し、ショッピングした。なによりまりかは、私の迂闊な助言によって薄手の服しか持ち合わせていないし、この週末は寒波の上、一際風が強い。なんとしても暖かい服をゲットしないといけない。死に物狂いだ。

さっきのカレー屋さん。おっきな鍋に手を当てて暖をとるまりか。
ヨーロッパでよく見かける、日本にはないファッションブランドの一つに&other storiesというお店があり、ここはまりかのお気に入り。彼女は一目惚れしたかわいいジャンプスーツを試着して、「これにする!」と嬉しそう。すごくよく似合ってた。段々日も暮れてきて、私たちは、一旦宿のあるPoplarに帰ることに。あまりに疲れて、もう口も開くのもめんどくさい。
クタクタの体でいったん家に帰ってしまうと、案の定もう外には出られそうにない。いさおを呼んで、部屋でごはんを食べることにした。

小さな机いっぱいに食べ物とお酒を広げ、深夜まで遊ぶ。

まりかがパリから持ってきてくれたカラメルジャムをロータスやハーゲンダッツのアイスにつけると止まらない。恐ろしいスピードでなくなっていく…。
明日は昨晩も行った、ショーディッチへ繰り出すことになった。この街にはお洒落な古着屋さんが沢山あるし、お買い物を楽しむことにしよう。可愛いウォールアートを背景に写真も撮りたい!
つづく!
アーカイブはこちら
Tag
Writer
-
Aya Ueno
兵庫県神戸出身、東京在住のWriter/Photographer。学生時代に渡ったイギリス留学を機に、人や、取り巻く空間を魅せる表現に興味を持ち、現在Containerをはじめ、カルチャー、フードメディアにて発信中。
https://www.youtube.com/channel/UCWfDSrQigMmtVBmbirTTNgg
Instagram









































































































































