REI NOTE #4

この瞬間を全力で楽しむこと

Golden Gate Bridge

Contributed by Rei Honma

Trip / 2019.03.06

新卒で働き始めて約10年。結婚という人生の節目を迎えるタイミングで旅に出た本間怜さん。
彼女が目的地に決めたのは憧れのサンフランシスコ。旅連載「REI NOTE」では、その模様を月1回のペースでお届けします。


帰国の日まであと少し、何かやり残したことがないかインターネットで調べていた時に、ゴールデンゲートブリッジを自転車でサイクリングするという記事を見つけて、これはやるしかない! と思った。早速、次の日レンタサイクルショップが沢山あるノースビーチへ行くことに。



ノースビーチに着いて、すぐ近くにあったレンタサイクルショップに入ると、優しい(そしてなんといってもイケメン)の店員さんが私にぴったりの自転車を選んでくれた。



きちんとゴールデンゲートブリッジへの道のりが書かれた地図も自転車についていたけど、誰かについていけば到着するだろうという安易な考えでとりあえずスタート。予想通り、自転車で橋へ向かう人がちらほらいたので、道に迷うことはなかった。

この日は天気も良く、地元の人たちが海沿いを散歩したり、公園の芝生で昼寝をしたり、思い思いの時間を過ごしていた。歩くのも好きだけど、自転車に乗るのも歩くのとはまた違った良さがある。



気持ちよく自転車を漕いでいると、よくテレビで見かけていたあの赤い橋が目の前に現れた。
今からあそこを渡ると思ったら、妙にテンションが上がってきた。



橋の上は、観光客で溢れかえり、自転車で渡る人、歩いて渡る人、それぞれが自由に行き来していた。



自転車で走りながら横を向いてみた。海の遠く向こうにサンフランシスコの街が見える。それがとてもキレイで、感動的だった。その時「今この瞬間を全力で楽しもう」と強く思った。思い出すと心がチクッとしてしまうような、仕事の事なんかは忘れよう。

そして「今この瞬間を全力で楽しむ」ということを日々の中でも実行しようと決めた。それは仕事の時もそうだし、プライベートの時もそう。日本にいると、あらゆることがとてつもない速さで過ぎていくから。

アメリカに来て、強く感じたことがある。それは、誰も他人の目をほとんど気にしていないということ。日本だったら「え?!」って思わず二度見してしまいそうな事をしていても(実際私は何度も目の当たりにした)周りの人は、まったく気にしてない。それぞれが自分のやりたいことをやっているし、それについて誰かが指摘したり、指を差して笑ったりしない。

良くも悪くも自分の世界をきちんと持っていて、自らの意思を優先することができる人達が多い気がした。

ゴールデンゲートブリッジのサイクリングを終えて、お腹が空いていたのでIn-n-Outへ。お腹がペコペコだった。





帰国まであと少し。


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